柔らかくて甘く、みずみずしい旬の春キャベツ。国際中医薬膳師の資格を持つ齋藤菜々子さんに、おすすめの食べ方を教えてもらいました。
「寒い冬が明けて活発になりはじめる春は、心も体も揺らぎがち。薬膳的に体のめぐりをよくする食材がおすすめで、キャベツはまさにそのひとつです」。

なかでもとっておきは、春キャベツたっぷりの春巻きだそう。
「
塩もみしたシャキシャキの春キャベツを、春巻きの皮でたっぷり包んでパリッと揚げます。キャベツの甘みを存分に味わえる、春のごちそうです!」。
さっそく作り方を見ていきましょう。
『細切りキャベツと豚肉のにんにくみそ春巻き』のレシピ
材料(10本分)
春キャベツ……1/2個(約400g)
豚ロース薄切り肉……10枚(約300g)
春巻きの皮……10枚
〈A〉
にんにくのすりおろし……少々
みそ……大さじ1と1/2
砂糖……小さじ1
水……小さじ1
〈水溶き小麦粉〉
小麦粉……大さじ1
水……大さじ1/2
塩 サラダ油
作り方
(1)材料の下ごしらえをする
キャベツはしんを切り取り、細切りにして塩小さじ1を加えてもむ。10分ほどおいて水けをよく絞る。〈A〉を混ぜる。水溶き小麦粉の材料を混ぜる。
(2)春巻きの皮で巻く
春巻きの皮1枚を角を手前にして置く。中央より手前に豚肉1枚を横長に広げて置き、〈A〉を薄く塗る。キャベツの1/10量を重ね、皮の手前を折ってきつめにひと巻きし、皮の左右を折りたたんでくるくると巻く。巻き終わりに水溶き小麦粉を塗って留める。残りも同様にして巻く。
(3)揚げるフライパンにサラダ油を高さ1cmほど注ぎ、中温※に熱する。(2)の1/2量を入れ、両面を2~3分ずつ揚げて油をきる。残りも同様にする。
※170~180℃。乾いた菜箸の先をフライパンの底に当てると、細かい泡がシュワシュワッとまっすぐ出る程度。

のり巻きのように最初はきつめに巻くと、断面がきれいに仕上がります。肉が長ければ、折り込んでからキャベツをのせてくださいね。
にんにくみそのがっつり味が春キャベツになじんで美味!
下味がついているので、つけだれなしでいただけます。
春キャベツのおいしい時期に、ぜひトライしてくださいね。