あのオタフクソースに、お好み焼きのおいしさを追求しつづける、その名も「お好み焼課」があるのはご存じでしょうか? さらには社内資格として、
お好み焼きのスペシャリスト「お好み焼士」の認定制度まである同社。そのトップクラスに位置する「マイスター」は
たったの三人。
そのうちの一人・春名陽介さんに、長年の研究の果てにたどり着いた
究極のお好み焼きの作り方を教えてもらいました。その極意や、いかに⁉
オタフクソース「お好み焼士マイスター」直伝
『関西お好み焼き』のレシピ
材料(2人分)

キャベツ……1/4個(約300ɡ)
〈生地〉
小麦粉……80ɡ
和風だしの素(顆粒)……2ɡ
長いものすりおろし※1……大さじ2(約30ɡ)
水……80㎖
万能ねぎの小口切り……2本分(約10ɡ)
揚げだま※2……大さじ4(約20ɡ)
紅しょうが(乾燥)※2……ふたつまみ
卵……2個
豚バラ薄切り肉(長さ約15㎝)……6切れ(約80ɡ)
お好み焼きソース※2……120ɡ
好みでマヨネーズ……適宜
好みで削り節……適宜
青のり※2 ……適宜
※1 長いもがない場合は、マヨネーズ20ɡで代用可。
※2 本企画では「オタフク いか天入り天かす天華」、「オタフク 乾燥紅しょうが」(乾燥がない場合は、紅しょうがのみじん切りで代用可)、「オタフク お好みソース」、「オタフク 専門店の味 青のり」を使用。
作り方
(1)キャベツを切る

キャベツはしんを切り落とし、幅2~3㎜のせん切りにする。せん切りにしたキャベツを横長に置きなおし、さらに長さ2㎝に切る。
(2)生地を作る

ボールに生地の材料を入れ、全体がとろっとするまで泡立て器で混ぜる。
(3)具材を混ぜる
(2)のボールにキャベツ、万能ねぎ、揚げだま、紅しょうが、卵を順に加える。卵にスプーンの先を数回突き刺して生地の下に落とし、底から生地をすくい上げるようにして上下を返す(天地返し)。同様に数回スプーンを突き刺してから天地返しし、ボールの底の汁けがなくなるまで繰り返す。
POINT天地返しを繰り返すことで、生地に
余計な力をかけずに、キャベツに均一にまとわせることができる。時間をおくと生地がだれてきてしまうので、
焼く直前に行うべし。
(4)焼く

ホットプレートを200℃に熱する。生地の1/2量を、重力を使って自然にプレートに落とす(別のボールに1/2量を移してから作業する)。スプーンの縁を使って厚さ約2㎝、直径約16㎝に丸く広げる。3分ほど焼く。
POINTスプーンを立てて持ち、縁を使って
ザクザクとすきまを作るように広げると、
蒸気の通り道ができてふんわりと仕上がる。
※以下わかりやすいよう1枚のみの写真となりますが、残りも同様にします。2枚同時に作ってもOK。
(5)豚肉をのせ、ひっくり返す

焼いている面が固まってプレートからはがれるのをへらで確認したら、豚肉3切れをのせる。両側からへらを入れて持ち上げ、奥にスライドしてから手前に向かってひっくり返す。
(6)蒸し焼きにする

ふたをし、4分ほど蒸し焼きにする。
(7)もう一度ひっくり返す

ふたを取り、お好み焼きの裏面をそっと確認し、豚肉にこんがりと焼き色がついていたら、ひっくり返す(豚肉の脂はねに注意)。そのまま余分な蒸気がとぶまで3分ほど焼く。
POINTお好み焼きがべチャッとしない秘訣は、
最後の「焼き」。蒸気をとばして、カリふわに。
(8)仕上げる

お好み焼きソースの1/2量、好みでマヨネーズを順にかけ、好みで削り節と青のりをふる。
今までなんとなく作っていたお好み焼きは、生地が堅すぎたり、焼き上がりがべチャッとしてしまったりしていたんです……。でも、このレシピで作るお好み焼きは、自分で作ったとは思えないほど
ふんわりと柔らか! お好み焼き革命がおきました。
オタフクソースさんの叡智を結集したこのレシピ、永久保存版ですよ~!
教えてくれたのは……
春名陽介さん
オタフクソースお好み焼課課長。お好み焼きにまつわるすべてにかかわり、お好み焼きの研究や後進の育成など、社内知識レベルの向上にも努めている。
(
『オレンジページ』2025年5月17日号より)