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更年期障害、こんな人が起きやすい!重い症状が出る人の共通点【教えて高尾美穂先生】

2025.02.06

年齢を重ねるにつれて増える、ふとした不調。これってもしかして更年期……?
個人差はあれど、どんな症状が出るのか、どんな人がなりやすいのか、気になることも多いはず。

そこで今回は、知っておきたい更年期の基礎知識について、産婦人科専門医の高尾美穂先生にお聞きしました。正しい知識があれば、必要以上に不安にならずにすみますよ。

Q.更年期っていつのこと?

A.閉経をはさむ前後10年!

生理が来ない状態が12カ月以上続いたら閉経とみなしますが、その前後5年ずつ、計10年間が更年期になります。つまり自分が更年期かどうかは閉経してはじめてわかります。

ただ、日本人の平均的な閉経年齢は50.5歳なので、その前後の45~55歳が平均的な更年期の時期。40代になったらそろそろ更年期に入るかも、と心構えをしておきましょう。


Q.女性ホルモンってどんなもの?

A.女性の美と健康を守るさまざまな働きがある

女性ホルモンには、エストロゲン(卵胞ホルモン)とプロゲステロン(黄体ホルモン)があります。更年期に深くかかわるエストロゲンは、10代から徐々に分泌量が増えますが、20代半ばのピーク以降は徐々に減少。40代半ばから急激に減少すると、更年期に向かっていきます。

エストロゲンは、肌や髪のツヤ、血管のしなやかさ、骨の丈夫さを保ち、自律神経の働きを整えるなど、女性の美と健康を守る働きがあるホルモン。そのため、分泌量が減る更年期には不調が起きやすいのです。


Q.更年期にはどんな症状が起きやすいの?

A.ホットフラッシュや不眠、イライラなど症状は多岐にわたる

更年期に入ると表れる最もわかりやすい症状が、生理周期や経血量の変化です。ほかには下記のような症状があり、心身にさまざまな不調が起きやすくなります。
白髪や薄毛、老眼などの加齢性変化も更年期症状に含まれ、その数は200種類以上といわれています。

【更年期にまつわる諸症状】
ホットフラッシュ(のぼせ、ほてり、発汗) 
頭痛 不眠 物忘れ イライラ 
気分の落ち込み うつ 疲れやすい 
倦怠感 めまい 皮膚の乾燥 肩こり 
腰痛 動悸 息切れ 関節痛 
手指のこわばり 生理の乱れ 尿もれ 
膣の乾燥 太りやすい むくみ 冷え


Q.更年期の不調ってだれにでも起きるの?

A.重い症状が出るのは全体の3割弱


更年期に生じるさまざまな不調を「更年期症状」といい、なんらかの症状を感じる人は更年期の女性全体の約6割。そのうち約3割弱は日常生活に支障をきたすほど重い症状が表れる「更年期障害」の状態だといわれています。更年期女性全体の4割は、生理の変化程度しか感じないようです。


Q.更年期障害が起きやすいのはどんな人?

A.性格や環境の影響が大きい

性格や環境が、更年期症状の重さに関係しているといわれています。生まじめな人や、自分より家族などを優先する自己犠牲型の人は、症状が重くなりやすいというデータも。また、更年期には親のみとりや介護、子どもの独立など大きなライフイベントが重なることが多く、つらい経験があると更年期症状も重くなりやすいようです。


40代付近になると、更年期は誰にとっても身近なもの。体調の変化に気づいたら、まずは無理をせず、できることからケアしていくのが大切です。

正しく知ることで、不安を減らし、落ち着いて向き合えるはず。これからの自分のために、ぜひ役立ててくださいね。

教えてくれたのは……
高尾美穂先生

イーク表参道副院長。産婦人科専門医・医学博士。婦人科の診療を通して女性の健康をサポート。テレビや雑誌などでのわかりやすいアドバイスが人気。近著は 『あしたはきっと大丈夫 心が晴れることば』(コスミック出版)。

監修/高尾美穂 イラスト/太田裕子 原文/和田美穂  文/池田なるみ

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