風邪やインフルエンザ、新型コロナウイルスなど、感染症が特に流行りやすいこれからの季節。年末に向けて、しっかり予防しておきたいところですよね。
そこで、
感染症の専門医・佐藤昭裕先生に、感染予防の最新対策についてお話を伺いました。当たり前だと思っていたうがいが、じつは感染予防には効果が薄い?!
正しい知識を身につけて、この季節を乗り切りましょう。
「うがいは感染予防効果が低い」って本当?
【ホント】 予防効果は期待できないうえ、飛沫感染のリスクも
ウイルスはのどに付着すると20分ほどで細胞内に入ってしまいます。だからといって20分に1回うがいすることはできないため、うがいの感染予防効果は期待できません。そればかりか、職場の洗面所など人がいる場所でうがいをすると、吐き出した飛沫が感染を広げる可能性も。家でするのはかまいませんが、人がいる場所でのうがいは控えましょう。
『ウイルスは乾燥に弱い』って本当?
【ウソ】 乾燥すると、ウイルス感染リスクがアップします
空気が乾燥するとウイルスが長く浮遊し、空気中に広がりやすくなります。また、のどの粘膜も乾燥しやすくなって防御機能が低下。
乾燥は感染対策の大敵です。のどの乾燥予防にはマスクの装着が効果的。口や鼻の中の湿度を保てます。また、水分補給も大事。のどが渇いたと感じる前にこまめに飲むのがポイントです。室内は、加湿器などを利用して湿度を40%以上に保って。
医師が答える、感染症に関するQ&A
Q.感染したかなと思ったときにするべきことは?
A.とにかくすぐ病院へ。検査で原因を診断し、最適な薬を処方してもらえます。新型コロナウイルスについても抗コロナ薬があり、重症化や後遺症の予防などの効果が期待できます。発症から5日以内の服用が効果があるので発熱外来のある病院 へ。ただし、保険適用の3割負担で2万~3万円と高額。重症化リスクが高い高齢者などは検討を。
Q.インフルエンザワクチンは接種すべき?
A.感染症を防ぐため、特に高齢者はワクチンを打つことをおすすめします。
インフルエンザのワクチンは、その年に流行りそうなウイルスの株を予測して製造されるので、接種しておくと予防になります。受験を控えたお子さんがいる家庭なども家族で接種しておくと安心です。
感染症対策には、正しい知識と実践が大切。これからの季節に備えて、安心してすごせるよう心がけてくださいね。
教えてくれたのは……
佐藤昭裕先生

KARADA内科クリニック 五反田院長。医学博士。総合診療医、感染症専門医として診療にあたる。メディア出演も多数。 著書に『感染症専門医が普段やっている感染症自衛マニュアル』(SBクリエイ ティブ)がある。