プチ不調を感じたら、「蒸しタオル」を使ってみませんか?
蒸しタオルを使ったケアは、
血液やリンパのめぐりをよくする「温熱療法」のひとつで、蒸気による温熱で体のしんまで効率的に温められるのが大きなメリットです。じんわり温かい蒸しタオルを肌に当てると、こり固まった筋肉がゆるみ、心身ともにリラックス状態に。自律神経のバランスも自然に整います。
今回は整体師の永井峻さんに教わった、3大プチ不調【
肩こり・目の疲れ・不眠】を改善するワザを紹介します。
「蒸しタオル」の作り方
フェイスタオルは、ある程度厚みがあるほうが温かさをキープできるのでおすすめです。
(1)フェイスタオルを水でぬらし、やや堅めに絞る。タオルをそのままレンジに入れるのが気になる人は、耐熱皿の上にのせる、もしくはラップで包んでから加熱する。
(2)タオルを電子レンジ(600W)で約1分間加熱する。やけどに注意する。
(3)タオルをレンジから取り出し、広げながらちょうどいい温度までさます。
基本の「蒸しタオルケア」のやり方
・蒸しタオルケアは、一日何度でも、何カ所行ってもOK。ただし1カ所行ったら、血流が落ち着くまで5 分ほど時間をあけること。
・座ってでも寝ながらでも、どんな姿勢で行ってもOK。
「蒸しタオル」でプチ不調を改善!
肩こり
わきの下のリンパ節を温め、めぐりをよくすることで、肩のまわりにたまった老廃物が流れやすくなります。また、わきの下には肩甲骨に直結する筋肉があり、ここを温めてゆるめることで、猫背や巻き肩など、姿勢の悪さからくる肩こりも改善します。
ボール状に丸めて「わきの下」に当てる蒸しタオルを2枚用意する。テレビのリモコンくらいの大きさに折りたたみ、両端を合わせてボール状にする。わきの下のくぼみに沿うようにタオルを当てる。タオルが完全にさめるまで4~5 分間当てつづける。
目の疲れ/ドライアイ
スマホやパソコンなど発光しているものを近くで見つづけると、目のピント調節にかかわる筋肉が緊張して、目の疲れや頭痛などを引き起こします。蒸しタオルで目のまわりの眼輪筋をゆるめましょう。蒸気で目もうるおいます。
折りたたんで「目」に当てる蒸しタオルを用意する。テレビのリモコンくらいの大きさに折りたたみ、両目をおおうようにタオルを当てる。タオルが完全にさめるまで4~5 分間当てつづける。
不眠 /寝つきが悪い
自律神経の中枢は首まわりに集中しています。ここに蒸しタオルを当てると、さめていくと同時に副交感神経が優位になり、入眠モードにスイッチ。熟睡度もアップします。耳にも自律神経のツボが多くあるので、耳まで温めるのがポイント。
折りたたんで「首」に当てる蒸しタオルを用意する。首に巻いて端が耳まで届く長さに折りたたむ。後頭部の髪の毛の生え際にタオルを当て、両端は耳に当てる。タオルが完全にさめるまで4~5 分間当てつづける。
ちょっとつらいなと思うこれらの不調を感じたら、気軽にできる「蒸しタオル」にぜひ頼ってみてくださいね。
教えてくれたのは……
永井 峻さん
整体師。楽ゆる整体・スクール代表。YouTubeチャンネル「楽ゆる式◎セルフ整体」ではさまざまな健康メソッドを発信。近著は『しんどい心によく効く 1 日1 分みぞおちもみ』(大和書房)。
(
『オレンジページ』2023年10/17号より)
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