夏を乗り切る栄養ドリンクとして、古くから日本人に親しまれてきた
〈甘酒〉。
「飲む点滴」という異名にふさわしく、豊富な栄養素とうまみ成分がたっぷり含まれています。
夏バテしないためにもぜひ毎日飲みたい、家族みんなで続けたい! という方のために、今回は
堤 人美さん直伝・おうちで作れる『手作り甘酒』のレシピをご紹介。
材料は
米こうじと
もち米の2つだけ。炊飯器で作れるから、甘酒作りが初めての方も安心です。栄養満点の手作り甘酒で、夏の体をしっかり整えましょう!
『手作り甘酒』はここがすごい!
● 不溶性食物繊維やプロラミンが腸のぜん動運動を活発にし、
便通を促す● 腸内環境が整い
免疫力がアップ、疲れにくい体に● 水溶性食物繊維やオリゴ糖が、
腸内の善玉菌を増やす
『手作り甘酒』のレシピ
材料(でき上がり約1リットル分)
もち米(なければ米)……1合(180ml)
米こうじ(乾燥)……200g
材料メモ
蒸した米にこうじ菌を繁殖させたもので、甘酒のほかに清酒やみそづくりの原料としても使われます。風味が豊かな生こうじもありますが、今回は手に入りやすく、保存性の高い乾燥こうじを使用しています。
作り方
(1)おかゆモードでもち米を炊く
もち米は炊く30分以上前にとぎ、炊飯器の内がまに入れて水1と1/2カップを注ぎ、おかゆモードで炊く。
(2)水を加えて温度を下げる
炊き上がったら大きめのボールに移し、水3カップを注いで混ぜ、温度を下げる。
(3)米こうじを加える
麹(かたまりの場合は手で割る) を別のボールに入れ、かたまりがなくなるよう手で細かくほぐす。もち米のボールに加え、全体がなじむまでゴムべらで混ぜ合わせる。
(4)内がまに戻し入れ保温モードに
(3)を内がまに戻し入れ、堅く絞ったぬれぶきんを内がまの上にかぶせる。ふたと取っ手のすきまにふきんをかませて、ふたが少し開いた状態で固定する。保温ボタンを押す。
炊飯器の取っ手がない場合は……ふたが少し開いた状態で長めのキッチンクロスやタオルを全体に巻いて固定する。
(5)途中で混ぜながら6~7時間保温して発酵させる
最初の2時間は全体の温度が均一になるよう、30分おきに全体を混ぜ合わせる。その後、混ぜずに4〜5時間保温して発酵させる。
(6)仕上がりを確認する
ひと口なめてみて、しっかりと甘みが出ていればでき上がり。粗熱を取ってから密閉容器などに移し、冷蔵庫で冷やしていただく。
◎保存の目安:冷蔵で1週間程度
『手作り甘酒』でこんなアレンジも!
好きな野菜やフルーツの果汁と合わせて混ぜれば、ビタミンもいっしょにとれる最強甘酒に!
ベースに使う甘酒は市販のものでもOKですが、自然な甘みが特徴の無加糖の米こうじ甘酒を。また、希釈して使う濃縮タイプではなく、そのまま飲めるストレートタイプを使ってくださいね。
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教えてくれたのは……堤 人美さん
料理家。素材の持ち味を生かした、作りやすくておいしいレシピにファンが多い。著書に『からだの中から整うおかゆレシピ』(エムディエヌコーポレーション)ほか。