フライパンいっぱいに焼いた餃子を取り出すのも「うまくいくふた」ならうまくいく。
大皿にどーんと盛られた焼きたての餃子に、テンションが上がらない人がいるでしょうか! でも作り手としてはフライパンにぎゅうぎゅうに並べたら、取り出すのがやっかいなんだよね……と思っているみなさん、お待たせしました! 軽くて扱いやすい「うまくいくふた」なら、そんな焼き餃子を取り出すのにも最適です。
今回教えてもらったのは、塩もみキャベツがたっぷり入った、植松家の定番餃子。「肉はたんぱく質&脂質、野菜はビタミン&ミネラル、皮は炭水化物だから、餃子は完全栄養食。餃子の日は、ほかのおかずを用意しなくてもよいのでは? おなかいっぱい食べられるように、たくさん作って」。ということで、どーんとたっぷり、50個作れるレシピです!

「餃子の日は、餃子だけでもいいのでは?」という植松さんの考えに打たれ、さっそく実践してみることに。正直に告白しますと、今までフライパンいっぱいに餃子を焼いたことがありませんでした……。いざやってみると、「うまくいくふた」で丸ごと大皿に取り出せることにテンション爆上がり! ごちそう感がはんぱない! そして思いっきり、食べたいだけ餃子を食べるという享楽にすっかりはまってしまいました(3週連続作って、いったん落ち着いたところ)。
もうひとつ正直に告白すると、初めて作ったときは、ひっくり返すのがちょっと怖かったこと。植松さんいわく「こればっかりは、なれるしかないですねえ……」と。たしかに、数回使えばすぐになれましたが、余分な水分がとんだ状態をよく見極めて、やけどにはじゅうぶんご注意ください。

怖くなくなるもうひとつのポイントは、ひっくり返す前に「ぬれぶきんにフライパンをのせる」こと。餃子がはりついていなければこの作業は不要なのですが、もしはりついていたら、このひと手間で、餃子がバリッとはがれます。水分がとんで、こんがりとした焼き色がついて、フライパンをゆすると餃子が動く状態がひっくり返すベストタイミングです。
この「大皿にどーんと盛る、こんがり餃子が作れるようになった」ことは、個人的に2025年上半期で一番うれしかったこと! もちろん「うまくいくふた」がなくても作れるものですが、これがなければやってみようと思わなかった……。そして自信を持って作れる料理があるって、なんて人生が豊かになるんだろうと(大げさ!?)気をよくしています。さて、次回はこの「うまくいくふた」で作る「りんごのアップサイドダウンケーキ」レシピをご紹介します。

植松良枝さん
季節に寄り添った食と暮らしの提案が人気の料理家。雑誌やWEB、TVへのレシピ提案、レストランのレシピ監修などで活躍中。世田谷ガーデン俱楽部内のカフェ「moderato on the green」や、併設のショップ「etepapa(エテパパ)」の運営も行う。
料理/植松良枝 撮影/鈴木泰介 スタイリング/阿部まゆこ 文/通販担当ヒラオ