
食の最先端「録食」を体験してきました!!

先日、最新技術を使ったお料理を食べてきました‼️その名も《録食(ろくしょく)》。
録食?初めて聞く単語ですよね。
録食とは、SONYが開発した技術で、録音、録画のように食をまるっと記録したシステムのこと。料理を作る過程(手順、分量)を細かく記録して、誰でも再現できるようにしているのです。ただの料理動画と違うのは調理器具そのものと連動して「時間(タイミング)」や「火加減」なども正確なものが再現できてしまうとのこと。
東京・京橋のSUIBA by 京橋キッチンというダイニングバーで3ヶ月限定(残念ながら9/26で終了)で録食技術を使ったコース料理が食べられるということで、食に造詣の深い友人が予約してくれ、6人グループで体験してきました。
私たちが伺った時は<スパイス・ハーブの旅>特集。杉山絵美シェフ、稲田俊輔シェフ、山崎パパシェフのお料理が録食で頂けるとのことで、その中の絵美さんの【母のレシピのビーフストロガノフ】の作り方をその場で見せて下さいました‼️

調理する人がやるのは録食モニターを見ながら、指示通りのタイミングでIHクッキングヒーターの鍋に材料を入れて、炒めたり、かき混ぜたりといった過程をするだけ。そうすればプロのシェフが作った通りに出来上がるという仕組みです。お料理の完コピといったところ。火加減ももちろん自動で調整してくれます。


用意した材料によって水分量が異なっていたり、想定よりも火の通りが弱かったりすると、その状況をカメラやセンサーなどが感知し、臨機応変に指示が入ります。
まるでリズムゲームのような画面の案内で、ミッションをクリアしていく感覚でした。最後に「再現度スコア」も出て、今回の調理は100点中95点だったので、みんなで拍手喝采。

調理を担当してくださった方にお聞きすると、この技術はまだ発展途上とのことですが、完成すればプロのシェフが監修したレシピが家で再現できるほか、代々受け継いだおふくろの味や郷土料理なども次の世代へ伝えるといったことも可能になるとのこと。食文化も立派な財産になるんだなと思いました。
実は先月行った大阪万博のシグネチャーパビリオン「EARTH MART館」でその録食の機材を見てきたところなので、余計にこちらのポップアップレストランに興味深々でした。万博では「未来の食」の一環として紹介されていました。


ちなみにこちらのEARTH MART館をプロデュースされた放送作家・脚本家の小山薫堂さんのインタビューが現在発売中のオレンジページ最新号(10/2号)に載っています。まさに録食について書いてあったので勝手に嬉しくなりました。
今後録食がどのような展開をしていくのか楽しみです。近い将来、ミシュランシェフのお料理を自宅で同じように作れる…日が来るかも知れません。