栗のスイーツ【おすすめ秋スイーツ】
「栗も食べ松茸も食べありがたし」山口青邨
カルノブログNo.0010「栗のスイーツ」
九月テーマ【おすすめ秋スイーツ】
今回のご紹介は、栗のスイーツです。
「暑さ寒さも彼岸まで」この言葉を今年ほどありがたく思う年はありません。ご多分にもれず鹿児島も連日猛暑でした。暦の秋も名ばかり、少しでも秋を感じたいと取り寄せたのが栗饅頭とマロンクリームのケーキ。まずは秋の定番「栗饅頭」のご紹介。画像は中秋の名月と桜島(左手)。
この栗饅頭、始まりは「栗無し」で、あくまでも栗に似た形で栗饅頭なのです。本「新和菓子噺」(藪光生著)にもおおかた次のように・・「ひと昔までは栗が入っていないのが普通で、小判型をした焼き菓子の中に白餡だけしか入っていなかった」さらに「きつねうどんにはキツネの肉は入っておりません。たぬきうどんにもタヌキは入っていません」とのこと。・・ご納得いただけたでしょうか。
今回取り寄せたのは北九州市小倉駅前の老舗「
湖月堂」の栗饅頭で、湖月堂といえば栗饅頭、栗饅頭といえば湖月堂です。お店の
HPによると、創業当時(明治28年)縁起の良い勝栗を用い「栗饅頭」と名付けて発売したところ、その趣向がお客様に受けて「栗饅頭は湖月堂」と贔屓されているとのこと。栗饅頭は小判の形で、表面を艶やかな栗色に焼き上げ餡はしっとりとやわらかく、その中に栗を練り込んでいるとのことでした。
この「一つ栗」は贅沢栗饅頭で、栗が丸ごとひとつ入っております。個人的にはオーソドックスな「栗饅頭」に軍配をあげます。
HPによると、毬(いが)の中に栗の実が一つだけ入っているものを「一つ栗」と呼ぶことから名づけたとのこと。ちなみに小倉本店には、甘味とお食事処「喫茶去:きっさこ」が併設されており、そこの「白玉ぜんざい」がオススメ。ベースをかき氷か寒天か選べます。小生は迷わず寒天です。小倉に行かれた際には、ぜひ足をお運びください。
次にご紹介する洋菓子は、東京・田園調布「
SAVEUR:サヴール」のガトー・ア・ラ・クレーム/マロン(秋限定)。なんと言っても「バタークリーム」が最高です。勝手に「これぞ田園調布の味わい」と感動しております。取り寄せ可です、是非!添えてあるパンフレットには「私の身近にあった憧れ。あなたのお菓子の記憶そのものになれたらいいなぁ。」と。
栗・マロンと聞くとモンブランを連想しますが、もともとは「モンブラン=栗クリーム」ではないようです。モンブランとは「モン=山」「ブラン=白」、直訳すると白い山。栗クリームの円錐状ケーキは日本で生まれたようです。詳しくは
こちら。ちなみにマロンはフランス語、英語では「chestnut:チェストナット」。残暑もなんとかピークを超えたようです。栗のみならず秋の味覚を楽しみつつ、ご自愛の程ご歯愛の程。