ゴマちゃんの昭和100年祭
先日、『少年アシベ』シリーズの「ゴマちゃんの昭和100年祭」のイベントへ行ってきました。会場に足を踏み入れた瞬間、小さい頃にテレビの前で夢中になっていた時間が一気によみがえり、思わず立ち止まってしまいました。昭和から平成、令和へと時代を越えて愛され続ける『少年アシベ』の世界は、大人になった今見てもまったく色あせることがなく、むしろ今だからこそ心に深く響くものがありました。

原画や展示を眺めながら、3歳から好きだった記憶が蘇り、懐かしい気持ちになりました。


かわいらしさの中に、家族との距離感や友だちとの関係、日常の中にある小さな喜びや戸惑いが丁寧に描かれていることが、『少年アシベ』が長く愛され続けてきた理由なのだと改めて感じました。

そして私にとって『少年アシベ』は、単なる懐かしい作品ではありません。今の自分につながる、すべての始まり=原点とも言える存在です。ゴマちゃんをきっかけにアザラシという生き物が大好きになり、気づけば自然と目で追い、モチーフとして惹かれるようになっていました。その「好き」という気持ちが少しずつ形を変え、積み重なった先に生まれたのが、自身のブランド「MAISON AZARASHI」です。
アザラシの持つ、愛嬌や、見ているだけで気持ちがふっとゆるむ存在感。頑張りすぎなくていい、完璧じゃなくてもいいと、そっと背中を押してくれるようなところに惹かれています。「MAISON AZARASHI」には、年齢や性別を問わず、日々の暮らしの中に小さな楽しさや余白を届けたいという想いを込めています。
今回のイベントを訪れて印象的だったのは、世代の違う人たちが同じ展示の前で足を止め、自然と笑顔になっている光景でした。親子で会話をしながら見ている姿や、懐かしそうに語り合う大人たちの様子を見て、ゴマちゃんが長い時間をかけて多くの人の心に寄り添ってきた存在なのだと実感しました。



『少年アシベ』とゴマちゃんから受け取ったやさしさやユーモアは、今も私の中に息づいています。少年アシベが原点であることを忘れずに、これからも“好き”という気持ちを大切にしながら、暮らしにそっと寄り添うものづくりを続けていきたい。そんな想いを改めて確かめた、心に残る一日でした。
いつか原画が買えるように日々頑張ります。


最後まで見ていただきありがとうございました。








