
この発想なかった…旬の初ガツオは大葉で包むべし。まるで割烹『かつおの青じそ天』

旬のかつおを、青じそで香りよく包んで天ぷらに。
初夏に出回るかつおは、脂は控えめで、あっさりとした味わい。その爽やかな風味に青じそが合わされば、揚げものでも重くならず、ぺろっといけるおいしさです。
塩でつまめばお酒がすすみ、ごはんにのせても相性抜群。この時季ならではのごちそうおかずを、どうぞ。
『かつおの青じそ天』のレシピ

材料(2人分)
かつお(刺し身用)……1さく(約200g)
青じその葉……8~12枚
溶き卵……1/2個分
〈A〉
しょうが汁……小さじ1/2
しょうゆ……大さじ1
酒……大さじ1/2
小麦粉
サラダ油
作り方

(1)かつおは幅1cm(8~12等分)に切ってボールに入れ、〈A〉を加えてからめ、5分ほどおく。青じそは軸を切り、ペーパータオルで水けを取る。かつおの汁けをペーパータオルで取り、青じそ1枚でかつお1切れをはさむ。ボールに溶き卵と、小麦粉、冷水各1/2カップを入れて混ぜ、ころもを作る。

(2)かつおを2回に分けて揚げる。フライパンにサラダ油を高さ2cmくらいまで入れ、中温(170~180℃。ころもを数滴落とすと、底近くまで沈んで、すぐに浮いてくる程度)に熱する。(1)のかつおの1/2量にころもをからめて入れ、1分ほど揚げる。返して30秒~1分揚げて取り出し、油をきる。残りも同様に揚げ、器に盛る。
かつおは、良質なたんぱく質のほか、エネルギー代謝にかかわるビタミンB群や、体の機能をアップする鉄を多く含み、疲労回復におすすめの食材です。
揚げたてを頬ばれば、季節の恵みをきっと実感できるはず。
今だけのおいしさを、ぜひ食卓でたっぷり楽しんでみてくださいね。
(『オレンジページ』2025年5月2日号より)
料理/大庭英子 撮影/南雲保夫 スタイリング/佐々木カナコ 文/池田なるみ