
あえての〈くたくた〉が正解!藤井恵さんの味しみしみ『いんげんのオイスタソース煮』

少しずつ秋めいてくると、食べたくなるのはこっくりとした味わいの煮もの。
本日ご紹介するのは、藤井恵さんの『いんげんのオイスターソース煮』です。
こちら、ただの煮ものではありません。いんげんがくったくたになるまでに煮た、藤井さんとっておきの一品。
いんげんに煮汁がしっかり染み込むよう、煮る前に素揚げするのが作り方のこだわりです。
濃厚な煮汁が染みたいんげんに感じるのは、さやの中にある豆のやさしい甘み。
くたくたに煮るからこそ初めて出会える滋味深いおいしさ、この秋、ぜひお試しください。

『いんげんのオイスタソース煮』のレシピ

材料(2~3人分)
さやいんげん……3袋(約300g)
にんにくのみじん切り……1かけ分
〈A〉
酒……大さじ2
オイスターソース……大さじ1
しょうゆ……小さじ1
水……1/4カップ
サラダ油……適宜
作り方
(1)
さやいんげんはへたを切る。
(2)
フライパンにサラダ油を高さ1cmほど入れて中温(約180℃。乾いた菜箸の先を底に当てると、すぐに細かい泡がシュワシュワッとまっすぐ出る程度))に熱し、いんげんを入れる。しんなりとするまで、ときどき返しながら3~4分揚げ焼きにする。小さじ1程度残し、油を耐熱のボールなどにあける。
(3)
いんげんを端に寄せ、あいたところににんにくを入れて中火で熱し、炒める。香りが立ったら全体をさっと炒め合わせ、Aを加える。弱火にしてふたをし、ときどき混ぜながら、くったりするまで10~15分蒸し煮にする。

いんげんを切らずに、長いまま煮るのが藤井さんのもう一つのこだわり。炊き立てのご飯にぐるんと巻きつけながら、パクッとどうぞ!
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料理/藤井恵 撮影/長野陽一 スタリング/本郷由紀子 文/編集部・大橋