51歳パート、このままでいい?子離れ後の焦りと老化に悩む人が今始めるべき事って?
もう人生の折り返し?50歳になってから、急にあせりを感じはじめました。

50歳を過ぎてから、あっという間に51歳、来月には52歳になります。年々時間が過ぎるのが早くなり、「人生、このままでいいのかな」と、急にあせりを感じるように。子どもも手が離れてきて、ようやく自分の時間ができたのに、何もせずにただ時間だけが過ぎてしまっている気が……。これまでずっとパートで働いてきて、「私はこれです」と言えるほどの成果も特になく。外見や健康状態だけはしっかり老化を感じる日々。何か新しいことに挑戦したほうがいいのでしょうか。
(51歳・女性)
伊藤聡子さんの回答
まずは自分をほめてあげましょう。新しい体験をすることで、時間の感じ方が変わってくるかもしれません。

ひとまず、お子さんを立派に育て上げて、仕事も家事も一生懸命頑張ってきた自分をほめてあげてください。今の自分を否定的にとらえるのではなく、認めてあげることからスタートしましょう。
たしかに、時間の感じ方は昔とは違ってきますよね。若いころは初めて経験することばかりで、あらゆるものが新鮮に感じるので、そのぶん、時間もゆっくり過ぎていきます。でも、年齢を重ねるにつれてルーティンが増えていく。毎日同じことの繰り返しだと、あっという間に時間が過ぎていってしまいます。ご自身も気づかれているように、日常のなかに「新しい体験」を取り入れると、時間の感じ方が変わってくるかもしれません。
ただ、「何かやらなければ」という義務感にとらわれると、余計あせりを感じてしまうことも。若いころに好きだったこと、テレビやネットで「おもしろそうだな」と思ったことなど、楽しみながら取り組めるものを探しましょう。「じつはもっと仕事がしたい」というのであれば、本格的に仕事に取り組むのもいいと思います。今の時代、51歳はまだまだ若いですし、パートも立派なキャリアです。ご自身が思っている以上に選択肢はたくさんあります。
注意したいのが、昔と同じようには動けなくなっているということ。悲しいかな、若かったころの体力には到底及びません。これからは体と相談しながら、ゆるゆると自分の人生をはぐくんでいきましょう!
お悩み回答者 伊藤聡子さん
フリーキャスター・事業創造大学院大学客員教授。1967 年、新潟県生まれ。大学在学中に「サンデーモーニング」(TBS系)でデビュー。キャスターを務めたのち、NYフォーダム大学に留学。事業創造大学院大学修了、MBAを取得。「ひるおび」( TBS系)、「情報ライブミヤネ屋」(日本テレビ系)などでコメンテーターとしても活躍。
馬田草織さんの回答
人生の時間割が変わった今、〈自習時間〉に何をするかワクワクしながら考えてみましょう。

子どもが小さいと、子どものケアと仕事、家のことを回すだけで手いっぱいですよね。でも子どもの手が離れると、これまでの時間割が大幅に変わって、〈自習時間〉が一気に増えます。私も娘が中学生になって塾に通いはじめたころ、一人でごはんを食べることが増えて、「あれ、何かさみしいな」と。これがうわさに聞く「空の巣症候群」※1の始まり? と思い、それからは子どもが巣立ったあとのことを意識するように。
まずは、〈自習時間〉に何をするかを考えてみてください。自分が本当にやりたいこと、やりたかったこと。今度は他人ではなく、自分に目を向けてあげるのです。ちなみに、スマホは人の時間を吸い取る悪魔のアイテムですから(笑)、いったんどこかに置きましょう。
私の場合は、ずっとやってみたかったギターを始めたんです。1年間教室に通った結果、「私にはむずかしすぎた」ということがわかりましたが(笑)。それでも、これまで使ってなかった回路をフル稼働させたからか、頭にも体にもいい刺激に。ギターの次は、学生時代やっていたダンスに再挑戦中。思いどおりに体が動いたときの喜びといったら!
人生後半戦は、やりたいことを片っ端からやったほうがいい。うまくできなくても、途中で挫折しても、自己満足でいいんです。他人と比べる必要もありません。「昨日より少しだけできるようになった」という喜びのほうが、不安や迷いを上回っていくと思います。
※1 空の巣症候群
子どもの独立をきっかけに、親としての「役割の喪失」が生まれ、心にぽっかり穴があいたようなさみしさや心身の不調を感じること。ひな鳥が巣立った後の「空からの巣」に似ていることから、「空の巣症候群」と名づけられた。
お悩み回答者 馬田草織さん
文筆家・ポルトガル料理研究家。1970 年、東京都生まれ。出版社勤務を経て独立。食や旅を軸に雑誌や書籍、WEBメディアなどで執筆活動を行う。ポルトガル料理とワインを楽しむ教室「ポルトガル食堂」を主宰。著書に『塾前じゃないごはん』(小社)、『ホルモン大航海時代』(TAC出版)など。
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取材・文/太田順子 イラスト/松元まり子







