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【新生活の不安】じつは励ましの言葉は逆効果?元気のない家族や友人への声かけのコツ

新年度を前に、心が揺らぎやすい今の時期。新学期を迎える子どもや、転勤・異動を控えた家族など、身近な人への声かけに迷うこともありますよね。

そんなとき、よかれと思った言葉が、かえって相手の負担になってしまうことも。今回は、相手に寄り添う「声かけ」のポイントを、精神科医・浅井逸郎先生に教えていただきました。

励ましの言葉は逆効果

「がんばって」
「気持ちを切り替えよう」
「少し様子をみようか」
「あなたのペースでいいからね」

本人はすでにがんばっていて、「がんばりたくてもがんばれない」状況。励まされるほど、「できない自分が悪いんだ」と自身を責めてしまうことに。

決断を求めない

「夕食は何が食べたい?」
「いっそ会社(学校)を辞めたほうがいいんじゃない?」
「今日はハンバーグでいい?」
「今はゆっくり過ごそう」

心のエネルギーが不足していると、判断力が鈍り、ささいな決断も本人の負担になります。こちらから選択肢を提案して選んでもらうようにしましょう。重要な決断は先延ばしにすること。

いちばん大切なのは、本人の話にじっくり耳を傾け、「そうなんだね」「つらいよね」と共感して、受け止めてあげること。本人があまり話したがらない場合は無理に会話をせず、相手のペースに合わせるよう心がけてください。

相手を思うからこそ、かける言葉に迷うもの。そっと寄り添う姿勢が、お互いの安心へとつながりますように。

(『オレンジページ』2024年4月17日号より)

教えてくれたのは ……浅井逸郎先生

精神科医。医療法人社団ハートクリニック理事長。薬物療法、認知行動療法、リラクセーション、カウンセリングなどデータに基づいた治療を総合的に行う。クリニックでは家族向けの勉強会も定期的に開催。著書に『「うつ病の夫」に妻がすべきこと、してはいけないこと』(大和出版)など。

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監修/浅井逸郎 取材・文/太田順子 イラスト/今井久恵  文/池田なるみ