炊き立てご飯のおいしさを保つのは冷蔵?冷凍?お米マイスターに聞く正しい保存法とは
多めに炊いたご飯、どう保存するのが正解? 「保温」か「冷凍」か——炊きたてのおいしさを保つには、ちょっとした工夫がカギになります。
今回は、五ツ星お米マイスター・西島豊造さんに、炊いたご飯を最後までおいしく楽しむための保存方法を伺いました。
おいしいご飯の保存法

半日以内に食べるなら保温機能
炊いたご飯の保存は、炊飯器の保温機能か冷凍保存の2択。炊飯器で保温する際は、内ぶたについた水滴を拭いておきましょう。

半日以上おくなら冷凍保存
冷凍する場合は、あつあつのうちに保存容器やラップの上に平らに盛り、湯気が出なくなったタイミングでふたをするか、ふんわり包んで冷凍庫へ。完全にさますと熱といっしょにご飯の水分も失われるので、粗熱が残るうちに冷凍するのがポイントです。また、ラップ保存の場合は重ねたり冷凍庫のすきまに詰め込んだりすると、ご飯粒がつぶれて食感がわるくなるので気をつけて。
どうして冷蔵保存はだめなの?
ご飯に含まれるでんぷんは、0〜3℃の低温で劣化しやすいといわれています。冷蔵庫内はこの温度に近いので、温めなおしても風味が落ち、食感がわるくなりがち。あまりおすすめできません。
冷凍ご飯を食べるときは?

冷凍ご飯はレンチン前に霧吹きするとふっくら感が復活
レンジで解凍したご飯が堅い、ボソボソすると感じたら、次回から解凍前に霧吹きで水をかけてみて。冷凍時に失われた水分を補うことで、ふっくら仕上がります。
冷凍ご飯専用保存容器|西島さんおすすめ

2個入り 282円/旭化成ホームプロダクツ
容器側面の溝と底面の凹凸加工で、むらなく加熱しベタつかない。薄型なので場所をとらずに保存可能。

880円/アーネスト
独自のすのこ構造で、冷凍ご飯をおいしく保存&解凍。そのまま茶碗として使えるデザインもうれしい。
次に多めに炊くときは、今日のコツを思い出して。保存の仕方を少し見直すだけで、明日の一膳が、きっと今よりおいしく感じられるはずです。
教えてくれたのは……西島豊造さん
五ツ星お米マイスター。米穀店「スズノブ」代表取締役。お米の産地と消費者をつなぐパイプ役として、地域のブランド米づくりや地域活性化に尽力。メディアにも多数出演し、お米情報を発信中。
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監修/西島豊造 取材・原文/児玉知子 文/池田なるみ









