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その「いつか」本当に来ますか?『物が捨てられない人』の為のすっきり手放せるコツ

気づけばクローゼットや本棚がいつか使うかもでいっぱいに……。でも、その〈いつか〉、本当に来ますか?

物があふれた空間を片づけるには、まず物の総量を減らすことが大切。とはいえ、「もったいない」「思い出がある」などの気持ちが邪魔をして、なかなか捨てる決心がつかないものです。

今回は、そんな捨てられない気持ちと上手に向き合いながら、すっきり手放すコツをご紹介します。

サイズが合わない服、何年も着ていない服

やせたら着られるからとサイズが合わない服を捨てない人も多いはず。でも、そもそも本気でダイエットしていますか? また、冠婚葬祭の服は別として、ふだん着で何年も着ていない場合、その 「いつか」が急に来ることは想像しにくいもの。そこを冷静に考えてみましょう。

【捨てるコツ】試着してみる

体の上から服を当ててみるだけでは、サイズ感や着たときのイメージはつかみにくいので、捨てるかどうか判断がつかないときはめんどうでも一度試着してみましょう。今の自分にフィットしているか、デザインが古臭くないかを確認し、もし違和感があれば、処分してOK。

【捨てるコツ】決断できないものは、無理せず保留

どうしても捨てる決心がつかない服は、無理に捨てなくてOK。捨ててしまって後悔しないように、保留ボックスを作っていったん保管しましょう。ただし、半年後など期間を決めて、保留ボックスの中身を見直すことを忘れずに。時間がたつと、意外とすんなり手放せるものです。

来客用の食器や買って読んでいない本

人が来たとき用に大事に保管している有名ブランドのカップ&ソーサー。でも、そもそも来客は年に何回あるでしょうか? また、「いつか読みたい」と思って買ったけど、そのまま積読(つんどく)になってしまっている本は、いつになったら読む時間を確保できるのか考えてみましょう。

【捨てるコツ】器は来客用という発想をやめて、どんどん使う

年に数回しか来ない客用に、高価な食器をずっととっておくのはスペースの無駄。大事な食器こそふだん使いしましょう。安価でそれほど気に入っていない食器は思い切って処分してOK。物は使ってこそ、その価値を発揮します。

【捨てるコツ】読んでいない理由を考えて、ジャッジする

「いつか読む」と思っていても、その「いつか」が来る前に新しい本を買っていませんか?まずは、これまで読んでこなかった理由を考えてみましょう。よほど希少価値の高い本でないかぎり、図書館で借りたり、再度購入できるということを頭の片隅に置いておくと、手放しやすくなります。

思いきって手放した先にこそ、本当に大切なものが見えてくるかも。すっきり片づいた部屋で過ごす時間は、きっと想像以上に気持ちいいはずです。

教えてくれたのは……西﨑彩智さん

お片づけ習慣化コンサルタント、株式会社Homeport代表取締役。片づけが習慣化することで人気の「家庭力アッププロジェクト®」の講座には参加希望者があとを絶たず、修了生は3500名を超える。『人生が変わる 片づけの習慣 片づけられなかった36人のビフォーアフター』(朝日新聞出版)など著書多数。

『オレンジページ』2025年11月17日号より)

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監修/西﨑彩智 取材・原文/佐々木紀子 イラスト/小迎裕美子 文/池田なるみ