
「眠れないし、体が冷える……」そのお悩み、解決します!【自律神経を整えて腸活!】
※この記事は、順天堂大学医学部教授 小林弘幸先生監修のもと作成したものです。
「最近眠れないし、とにかく体が冷える……」
このお悩み、冬の寒さだけのせいにしがちですが、じつは自律神経の乱れが関係しているかもしれません!
しかも、それが腸内環境の悪化にも繋がるという話が……。
というのも、脳と腸は、自律神経などを介して情報交換をし、互いに影響しあっているのです。
まだまだ続く冬を気持ちよく過ごすためにも、自律神経と腸内環境をいっしょに整えていきましょう!
交感神経が働きすぎ……?
本来、昼は交感神経、夜は副交感神経が優位になるのがよいリズムですが、『眠れない&冷えがち』という人は、副交感神経より交感神経のほうが強く働いてしまっているのです。
そのため、体は常に活動モード……。夜になってもよく眠れません。
また、血管が収縮して血行が悪くなるため、冷えにもつながります。
自律神経を整える〈不腸〉改善習慣!
自律神経のバランスを整えるには、就寝前に心身をしっかりリラックスさせるのが◎。
3つのポイントをおさえて、まずは2週間を目安に生活習慣の改善に努めてみましょう!
①3秒で息を吸い6秒で吐く深呼吸を、寝る前の習慣に!
呼吸は唯一、自分の意思で自律神経をコントロールできる手段。
夜寝る前に3分間、深呼吸をすることで体がリラックスし、入眠の助けになります!
3秒かけて鼻から息を吸い、6秒かけて口から息を吐く呼吸を行いましょう。
血行もよくなるので冷えの改善にもつながりますよ!
②就寝前の1時間は〈スマホ断ち〉をする
スマホの画面から出るブルーライトの光は、交感神経を優位にして入眠を妨げ、睡眠の質を悪くします。
就寝前の30分~1時間はパソコンやスマホを見ないように、リビングや寝室内の手の届かないところに「スマホ置き場」をつくるなど工夫して。
③入浴は39℃の湯に首までつかって3分間!
入浴は39℃くらいのぬるめの湯に3分間、首までつかるのがポイント!
深部体温を上げることで、副交感神経がよく働きリラックスできて、入眠を助けます。
さらに半身浴を10分できれば理想的ですが、全身浴で心地よいと思ったらそこで上がってOK!
上がった深部体温が下がるタイミングで寝るのがベストなので、入浴は就寝前1~2時間前までにすませて。
どれも簡単なことですが、やってみると自然と心も体もリラックス。
よく眠れることで、翌日すっきりとした気分で起きられるのもうれしいですよね!
こうして脳のストレスが軽減することで、自律神経も整っていきます。
腸活としてはもちろん、毎日を心地よく過ごすためにも、ぜひ試してみて!
教えてくれたのは……
小林弘幸先生
順天堂大学医学部教授。日本スポーツ協会公認スポーツドクター。同大学で日本初の便秘外来を開設。腸と自律神経の第一人者としてテレビなどメディアで活躍。著書多数。
【関連記事】
【デスクワークが中心のあなたへ】毎日コツコツ続けられる『腸活アイディア』を伝授!
【腸活初心者さんにも】朝晩のルーティーンで腸を活性化する方法って?
監修/小林弘幸 イラスト/黒猫まな子 構成・文/和田方子