
【秋のガーデニングシーズンに】苗を元気に育てるための意外な3つのチェックポイント

この夏の酷暑、庭やベランダの植物のケアが大変でしたね。我が家の鉢植えも朝晩の水やりが欠かせず、残念ながらサヨナラした植物もありました。まだ残暑が厳しいですが、植木屋さんやホームセンターにはすでに秋の苗が並んできましたよ!

秋は春に次ぐガーデニングシーズン。秋に咲く花もあれば、来年の開花シーズンに向けて強い苗を育てるため、冬越しさせる宿根草などを植えるタイミングでもありますね。気に入って買った苗たちを元気に育てるために、知っておきたいのが、好む日照時間や好む土壌などいくつかありますが、ここでは意外なチェックポイントを3つご紹介しましょう。買ったときに苗についてくる園芸ラベルを見たり、ネットで検索してみてくださいね。

ポイントその1*主な原産地をチェック
国内に流通しているさまざまな植物も、もとをたどると海外の意外な地域に生えていた、ということがあります。買った苗の主な原産地がわかれば、その土地の風土がわかるため、どんな環境を好む傾向にあるかが想像できるのです。たとえば寒い地域の山の上のほう、とか暖かい地域の湿地帯だった、など。苗が育ちやすい環境を考える際、原産地を知ることがヒントになりますよ。

ポイントその2*草姿や株の張り方をチェック
小さな苗のときには、その植物がどんな風に育つのか見た目にわかりませんね。そこで生長するとどのくらい背が高くなるか、こんもりするのか、木のように上にのびるのか、地面を這うように広がるのか、また株が地中でどのくらい大きくなるのかなど、その植物がどんな風に育つのかを把握しましょう。たとえば花壇に植える際、育ったときにどう見えるかを想像しながら、花壇のデザインを考えると期待通りの景観が作れますし、隣り合った植物がのびのび育つ空間をとることも大事です。鉢で育てる場合も鉢のサイズを決めるのに参考になります。

ポイントその3*花の咲く時期をチェック
苗を買うとき、ひとつだけではなくいくつか寄せ植えしたいと思うときもありますね。そんなときは、必ず花の咲く時期(花期)を確認しましょう。花期が長い花もあれば、2週間ほどで花の時期が終わる宿根草も珍しくありません。花を2種、3種と楽しもうとせっかくそばに植えても、花期がずれてしまうと期待していた景色にならないかもしれません。環境や気候にもよりますが、一斉に花を楽しみたいなら、花期が同じかどうか確認しましょう。

植物を楽しむためにチェックしておきたいポイントのいくつかをご紹介しました。せっかく買ってきた花や植物の苗を元気に育てられると、日々の楽しみになり、癒やしにもなりますね。そのために、把握しておきたいことや、成長の具合をメモしたり、絵にして残したりするのも楽しいひととき。植物のデータをかわいらしくおしゃれなノートに記録したり、植物と自分の毎日を短い日記にしておきませんか。あとで読み返す楽しみも味わえますよ。こんな感じに……。いかがですか?


( 『Green Notes』 『Gardening Diary 3 Years』 より)
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監修/荻原範雄(おぎはら植物園上田店店長) 撮影・文/編集部・原田