
ともろこしの「ひげ」をトッピング⁉驚きのおいしさ『とうもろこしご飯』藤井恵さん

甘みがパーン!とはじけるとうもろこしの季節♪ 旬の間、何度も何度も作りたい&食べたくなるのが、とうもろこしご飯ですよね。今日は、人気料理家・藤井恵さんのとっておきのレシピをご紹介します。ふわっとトッピングされたもの、何だと思いますか? じつは、とうもろこしのひげなのです! ひげにもとうもろこしの風味がきちんとあるので、香ばしく揚げてトッピングし、余さずいただきます。こくもプラスされて、食べごたえもほどよくアップ。白米に少量のもち米を合わせれば、ご飯ととうもろこしの一体感も抜群に。ぷちぷちはじける甘~いコーンを、口いっぱい頬張って!
『とうもろこしの炊き込みご飯』のレシピ

材料(3~4人分)
とうもろこし……1本
米…… 1と1/2 合(270㎖)
もち米……1/2合(90㎖)
昆布(5×5㎝)……1枚
揚げ油…… 適宜
塩 …… 少々(ひげ用)、小さじ1/2(米用)、小さじ1/2(身用)
酒…… 大さじ1/2
みりん …… 大さじ1/2
作り方
(1)

米ともち米は合わせてざるに入れ、なでるようにやさしくこすりながら流水で洗う。水のにごりがなくなったら、ざるごと引き上げて5 分ほどおき、水けをきる。口径約20㎝の厚手の鍋に入れ、水2カップと昆布を加えて30~60 分浸水させる。
(2)

とうもろこしは皮をむいてひげを取る。ひげをさっと洗い、水けをしっかりと拭く。とうもろこしの長さを2~3 等分に切り、包丁で身をそぎ切る(しんは捨てない)。
(3)

揚げ鍋に揚げ油を高さ1㎝ほど注ぎ、ひげを入れて中火にかける。油の温度を低めの低温※に保ち、ひげを菜箸でほぐしながら焦がさないように1~2 分揚げる(少量の油での揚げものは、温度が急激に高くなることがあるため、火元から離れず、200℃以上にならないようご注意ください)。黄金色になったら取り出してほぐすように広げ、余分な油をきって塩少々をふる。
※160℃。乾いた菜箸の先を底に当てると、細かい泡がゆっくりと揺れながら出る程度。
(4)

(1)の米に塩小さじ1/2、酒、みりんを加えて混ぜる。とうもろこしの身に塩小さじ1/2をまぶし、とうもろこしのしんとともに米にのせる。鍋にふたをして強火にかけ、煮立ったらそのまま1~2分加熱し、弱火にして15 分ほど炊く。火を止め、10 分ほど蒸らす。
(5)

昆布、とうもろこしのしんを取り除き、しゃもじでさっくりと混ぜる。器にご飯を盛り、揚げたひげをのせる。
ご飯のおこげもたまらない! みなさんにとっても、夏の定番になりますように。
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料理・スタイリング/藤井 恵 撮影/福尾美雪 文/編集部・大橋