
おせちの定番・栗きんとんを、今年は手作りしてみませんか? めんどうな裏ごしは必要なし! コツをおさえれば鍋一つで、マッシュポテトを作るような感覚で、簡単に作れます。鮮やかな黄金色を出してくれるのは、くちなしの実。つぶしてお茶用パックなどに入れ、さつまいもといっしょに水につけて一晩おくとさつまいもが色鮮やかに染まります。
さつまいもの皮は、薄くむくと仕上がりの色が悪いうえ、いも独特のにおいやざらつきが残るので、厚めに(皮の内側にある斑点の輪のあたりまで)むくとスッキリと仕上がります。くちなしの実はびんの底などで軽くたたいてつぶしたら、あとで取り出しやすいようにお茶用パックなどに入れて、さつまいもとともに水につけます。一晩おいて色が染まったら水を捨て、さつまいもと新しい水、砂糖、塩を鍋(直径16cmくらいがベター)に入れ、煮汁が少なくなりすぎないよう気をつけながら煮ます。いもをつぶしてシロップを入れたあとは、火にかけるとはねやすいのでやけどに注意(長袖で調理するのがおすすめ)。さめると堅くなるので、木べらで混ぜたときに鍋底にすじが見え始めたら栗を入れて次の工程に進みます。




スパイス&ハーブマスター
遠藤由美さん

古くから料理を黄色く色づけるために使われてきたくちなしの実。乾燥した実を割ってお茶用パックなどに入れ、水に浸して溶け出た色素成分を利用します。
栗きんとんやたくあんなど、料理の黄色い色づけに使われるくちなしの実は、サフランと同じ黄色い色素成分「クロシン」を含むスパイス。水溶性の成分なので、実を割って水に浸すか、熱湯で煎じた液を使います。厳選されたくちなしの実をパックした「旬の香り くちなしの実」は賞味期間(開封前)30カ月。
5個 205円(税込み)
料理/重信初江 撮影/鈴木泰介 スタイリング/澤入美佳 取材・文/高丸昌子 熱量・塩分計算/五戸美香(スタジオナッツ)
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