味つけは塩と酒だけ⁉長谷川あかりさんの『豚の塩角煮』が美味しすぎ/豚バラと大根で

豚の角煮といえば甘辛いしょうゆ味が定番ですが、私は塩味にするのが好き。お酒と水、塩に材料を入れて火にかけ、ほうっておくだけだから超簡単。煮つめたり、一度さましたりする必要はありません。また、塩味はアレンジしやすいのもいいんです。和風にも中華風にももちろん合いますが、エスニックもおすすめ。塩角煮をたくさん作ったときは、まずそのまま食べてから、豚肉を薄切りにしてバインミー風のサンドイッチにしたり、香草入りのサラダに加えたりしてアレンジを楽しんでいます。
『豚の角煮』のレシピ

シンプルな〈塩角煮〉ならそのままでもおいしくて
豚肉やスープのアレンジも楽しめます。
材料(作りやすい分量)
豚バラかたまり肉…… 600g
大根……1/3本(約400g)
〈煮汁〉
料理酒 ※ ……2と1/2カップ
水……2と1/2カップ
塩 ※ ……5g(小さじ1弱)
しょうがの薄切り………1かけ分
にんにくの薄切り………2かけ分
※料理酒ではなく清酒を使用する場合は、塩の分量を12g(小さじ2)にしてください。
すだちの輪切り……適宜
万能ねぎの小口切り……適宜
ゆずこしょう……適宜
作り方

(1)大根、豚肉を切る
大根は幅3cmに切って皮をむき、できれば切り口の角を薄くそいで面取りをする。両面に浅く十字の切り込みを入れる。豚肉は大きめの一口大に切る。

(2)鍋に入れて火にかける
煮汁の材料を鍋に混ぜて(1)を加え、強火にかける。煮立ったらそのまま1分ほどアルコール分をとばし、アクが出たらすくう。

(3)ふたをせずに煮る
火を弱め、表面がふつふつとするくらいの火加減で、ふたをせずに大根と豚肉が柔らかくなるまで1時間30分ほど煮る。途中、水けが少なくなったらひたひたになるまで水をたす。器に盛り、万能ねぎを散らし、すだち、ゆずこしょうを添える。


トッピングで味にアクセントを
シンプルな塩味の豚角煮には、トッピングでパンチをきかせるのがおすすめです。ゆずこしょうでピリリと、すだちで酸味をプラス。万能ねぎの小口切りも、どっさりのせて。薬味があると、さらに箸がすすみますよ。

料理家、管理栄養士。雑誌やWEB、食品メーカーなどに幅広くレシピを提供。自身のSNSで数多くのレシピを紹介し、発見のある組み合わせと手軽なレシピが大好評。『フライパンひとつで作るゆるごちそう 煮込み・蒸し・スープ 』(幻冬舎)が発売中。
X:@akari_hasegawa
料理/長谷川あかり 写真/大森忠明 スタイリング/久保田朋子 取材・文/加藤洋子
