
【注目】これを食べれば「ヤセ菌」が増えます!
※2021年7月21日更新
※この記事は、医学博士で東京医科歯科大学名誉教授の藤田紘一郎先生への取材に基づいて執筆したものです。
「ヤセ菌??」「どこで買えますか?」「欲しい~」残念ながら非売品です。でもご安心を。
「ヤセ菌」は、あなたの腸の中にあります。
えっ!「ヤセ菌」があるのに、なぜやせないの?
その答えの前に……。腸内細菌のメカニズムについて、医学博士・藤田紘一郎先生に伺いました。
腸内には細菌がすみついていて、「善玉菌」「悪玉菌」「日和見菌」の3つのグループに分けられ、その理想的な割合は2:1:7です。
■「善玉菌」は肥満を防ぐ
■「悪玉菌」は肥満を促す
「善玉菌」と「悪玉菌」はお互いが菌を増やすために闘っていて、食事のとり方などでその割合は変動します。「日和見菌」はそのときどきで、多いほうの菌の働きを活発化させます。
■「日和見菌」は「ヤセ菌」と「デブ菌」で構成される
「ヤセ菌」はやせる体質に導き、「デブ菌」は太る体質に導きます。
つまり!
□「善玉菌」が増えると、「ヤセ菌」が増え、「悪玉菌」が増えると、「デブ菌」が増える
ここで注目!
「善玉菌」や「ヤセ菌」を増やす3タイプの食材があります。
▶▶【「ヤセ菌」を増やすレシピ】すぐに知りたい人はこちらへ!
–{「善玉菌」や「ヤセ菌」を増やす食材とは……}–
1【食物繊維を多く含む食材】
水溶性食物繊維、不溶性食物繊維とバランスよくとるのがポイント。


2【発酵食品】
おなじみの納豆やキムチのほかに、調味料にも当てはまるものがたくさん。

3【オリゴ糖・糖アルコールを多く含む食材】
野菜にフルーツなど自然の甘みを持つものに多いのが特徴。

3つのタイプは組み合わせてとるのが理想的ですが、単独でもOK。ただし発酵食品やオリゴ糖・糖アルコールを単独でとる場合は、食物繊維を含む食材といっしょにとることが大切です。
冒頭の質問に戻りましょう。
「ヤセ菌」があるのになぜやせないの?
–{「ヤセ菌」があるのになぜやせないの? その答えとは……?}–
はい、もうお分かりですね。「ヤセ菌」を増やす食材を積極的にとらないと、「デブ菌」優勢の体になり、ヤセ習慣から遠のいていくのです。とはいえ、毎日「ヤセ菌応援食材」をとるのは難しいもの。そこでおすすめしたいのが、常備菜!
「モロヘイヤのだしびたし」
モロヘイヤは食物繊維を始め、数種のビタミンやミネラルまで含むスーパー野菜。やさしい味わいのだしに浸します。

「切り昆布のごまたっぷり炒め煮」
昆布には食物繊維が豊富。しょうゆやみりんなど和の調味料には発酵食品が多いですね。

「ゆずこしょうなめたけ」
不溶性食物繊維が豊富なきのこ類。お通じもスムーズになりますよ。

「大豆の鉄火みそ風」
大豆は食物繊維とオリゴ糖のダブルコンボ。発酵食品=みそもプラス。

まとめて作って冷蔵庫に入れておけば、毎日コツコツ「ヤセ菌」を増やす食材を簡単にとることができます。「食べてやせる」常備菜、さっそくトライしてみませんか?
監修/藤田紘一郎(東京医科歯科大学名誉教授・医学博士)、料理/大島菊枝、撮影/岡本真直、スタイリング/久保田加奈子、文/編集部・武智