
【ぬか床づくり】我が家のぬかを育てるぞ

精米機を買い、ぬかのある生活をはじめて1ヶ月。
いつかぬか床を作るぞと決めて、せっせと溜めてきた生ぬかがついに500g溜まった!
ぬか1kgで家族2~3人分のぬか漬けが漬けられるらしいので、最初は失敗しても良いように一人前からのスモールスタート。
かつて無印良品の「発酵ぬかどこ」を放置し、酸っぱくて食べられない悲惨なぬか様を謝りながら捨てたことのある私。
あんなにぬか生活をお膳立てしてくれる商品を無碍にした私に、イチからぬか床なんて作れるのか…。


子供が味見程度に食べることを考えて赤唐辛子は控え、ぬかの抗菌は根生姜に託す。
このあとうっかり切らしていたスライス干し椎茸も追加して、ぬか床づくりがスタート。
温度管理には自信がないので、常温は諦めて冷蔵庫で育てることに。
(シンクの下に隠してあるおばあちゃんの茶瓶のぬか床、みたいなのに憧れる)
最初の2週間は捨てる用の野菜を漬けていくらしいので、せっせとコレクションしていたくず野菜を埋めていく。

1週間目は1日2回、ぬか床を底からひっくり返してたっぷり空気に触れさせる。
最初は失敗したパン生地みたいにぼそぼそしていたぬかが、食材の水分を吸って少しずつ味噌みたいにねっとり柔らかくなっていく。
2週間目は捨て漬け野菜を変え、かき混ぜるのは1日1回。
ぬか床をひっくり返すと菌や栄養のバランスが整うらしいので、しっかり底から混ぜて菌達に喜んでもらう。
冷蔵庫に仕舞う前には、ぬかが酸化しないようにぎゅっと掌で抑えつけておく。

2回目の捨て漬け野菜を捨てて、ぬか床からツンと発酵臭がしたら完成らしい。
完成したぬか床は、一口味見して最初の味を覚えておくと後々育てやすいそう。
ぬか初心者にとっては、ぬかの味見ってちょっとドキドキする。

恐る恐る食べてみたぬかは、塩強めの塩むすびのような塩味と仄かな酸味。
不味くはない。けど、美味しくもない…。失敗か…?
一か八か、本漬け野菜を1日半漬けてみることに。

埋まっていたきゅうりと大根をせっせと掘り出す。触った野菜達はいい感じのしなり具合。
「頼む…!おいしくあってくれ…!」と願いながら味見。

これが嘘みたいに美味しかった…!
一口大に切って漬けた大根は後味の塩味が強めだけど、癖がなくて白米がすすむ。きゅうりは程よい塩味で子供でも食べられそう。
せ、成功だ…! 我が家のぬか床様、うまれてきてくれてありがとう…!
頭で叫びながら、冷蔵庫から白菜とにんじんを取り出して、せっせとぬか床様に埋めた。
その次は、クリームチーズとゆでたまご。それから青魚の刺身を漬けてみるのもいいな…。
おいしいものをぬかのある生活でもっとおいしく。
せっせと埋め変えるところを今から想像し、わくわくが止まらない。