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古川琴音『人と人との繋がりから生まれるものを大切にしたい。30歳を前に思いが強くなりました』
俳優・古川琴音さん
ふるかわ ことね/1996年、神奈川県生まれ。2018年に俳優デビュー。20年NHK 連続テレビ小説「エール」、21年映画「偶然と想像」、22年ドラマ「アイドル」、26年舞台「ピーターとアリス」、ドラマ「魯山人のかまど」など、数々の話題作に出演。今年はさらにアニメ映画「花緑青が明ける日に」で声優を務めるなど、活躍の幅を広げている。来年公開予定の映画「腹をくくって」の出演も決定。
古川琴音(株式会社ユマニテ) Instagram
人と人とのつながりから生まれるものを大切にしたい。
30歳を前にその思いが強くなりました
タクシーの中、今夜もだれかの人生が浮かび上がる……。放送中のNHK夜ドラ「ミッドナイトタクシー」で、不思議な空気感をまとった深夜タクシーのドライバー・蘭象子(あららぎしょうこ)役を演じている古川琴音さん。
「象子が投げかける問いは、すごく素朴で、常識の中で生きている私たちからすると、ちょっと不意を突かれるような感じがある。象子だけじゃなく、どの登場人物もユニーク。それぞれのキャラクターに生気が宿っていて、脚本を読む手が止まらなかったです」
乗客のエピソードに加え、〈30歳になる意味〉を探す象子の姿も見どころ。役と同い年の古川さんが繊細に表現する、29歳の揺らぎに魅了されます。
「私自身は、30歳が近づく今、自分の中の何かがおだやかになった気がしています。前は目まぐるしい環境の変化に対応するのが精いっぱいで、心を守るために閉ざしていた部分があったかな? と。それがいつ解けたのかはわからないのですが、最近は、人と人とのつながりから生まれるものを大切にしたいという気持ちが強くなりました」。心境の変化は、今作と出会い、象子を演じたことも大きかったとか。

「象子は口下手で不器用。でもそれを隠さない。むしろ、そこが彼女の魅力になっているのが、目からうろこで……。私は緊張を隠し、うまくやらなきゃとあせってしまいがちだったのですが、象子が〈ありのままの自分〉でいる人だからか、肩の力を抜いて現場にいることができるようになりました。役を通し、気負わず人とつながるコミュニケーションを知ったと思います」
物語が進むにつれ、象子が抱えてきた心の傷も明らかに。
「見えない痛みやひとりよがりの孤独は、他者も自分と同じように抱えている。今後、全編を通して伝わってくるメッセージや象子の成長を感じていただけたら」

象子も私たちも癒やされるのが、竹中直人さんが演じるマスターの即興料理も楽しい喫茶店シーン。「喫茶店ってなぜか落ち着きますよね」とほほえむ古川さんのリフレッシュ方法は散歩。「歩くと前向きな気持ちがわいてきて。喫茶店をめざして歩くのも好きです」。
古川琴音さんイチオシ!
土鍋ご飯

お焦げの香ばしさは感動的!
出演作「魯山人のかまど」で食べたお焦げのお茶漬けに感動し、「炊飯用の土鍋をずっと探していた」と話す古川さん。そんなとき、同作の監督がプレゼントしてくれたのがこの土鍋だそう。「お焦げの香ばしさが大好き。3合炊いてもお焦げの部分はわずか茶碗1杯分ほど(笑)。お気に入りの器に盛って、大切に味わっています」。
これに注目!
夜ドラ「ミッドナイトタクシー」
月~木曜
22:45~23:00
NHK総合にて放送中
出演/古川琴音、中村 蒼、伊藤万理華、小林桃子、和久井映見、竹中直人ほか
古川琴音さんからの直筆メッセージ
●2026年6月現在の情報です。
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撮影/馬場わかな 取材・文/待本里菜 ヘア&メイク/豊田健治 スタイリング/杉本学子(WHITNEY)
















