
【冷凍・冷蔵のプロ監修】ブロッコリーが圧倒的に長持ちするコツ【1週間後も色鮮やか・レシピあり】

夏の暑さが年々苛酷に、長くなっていると感じている人も多いのでは。
いよいよやってくる夏本番の前に、見直しておきたいのが食材の保存方法。
ピックアップするのは、変色してしまうことの多い、おなじみブロッコリー。おいしく食べるレシピもお伝えしちゃいます!
少しでも長く、おいしく、食材を使い切るためにはどうしたらいいの? そんな疑問にお答えします。
冷蔵のコツ:水分補給+乾燥防止でグッと長もち
一度に一株まるごと使いきるのがむずかしいブロッコリー。そのまま冷蔵保存すると、先端のつぼみ部分からどんどん水分が抜けて、黄色く変色したり、黒ずんだりしてしまいます。ポリ袋に入れるだけでなく、花束を飾るときのように根元をひたして、水分を補う工夫を。
家にあるものでできる、ちょっとしたひと手間がポイント!

茎の根元を1~2㎝切り落とし、グラスなどに茎全体がつかる程度の水を入れて挿す。空気を入れたポリ袋をかぶせて輪ゴムで留め、野菜室に立てて保存する。冷蔵保存の目安は10~12日間。
保存方法の違いで、1週間後、こんなに違いが!

そのまま保存したものは、先端のつぼみ部分が茶色く変色し、水分が抜けてさわるとぽろぽろと落ちてしまう状態に。
一方、上のやり方で保存すると、みずみずしさも鮮度もキープ!つぼみの変色もありません。
冷凍のコツ:小房に分けて冷凍用保存袋へ!

冷凍しておくと、お弁当で「少し色味が欲しい……」というときなどに重宝します。冷凍すると、一度ゆでたような柔らかな食感になり、甘みもアップ。解凍せずにそのまま調理できるのも魅力です。
そのまま加熱できる便利な冷凍保存のコツ
小房に分けて、冷凍用保存袋に入れる。茎は皮をむき、幅3㎜程度の薄切りにしてから保存袋へ。保存の目安は約1ヶ月。
さっとゆでてサラダなどに。柔らかめの食感になっているので、ゆで時間は短めでOK。炒めものやスープ、グラタンやあえものなど、さまざまな料理に使えます。
次のページでは、冷凍ブロッコリーでサッと作れる、おいしいおつまみレシピを紹介します。
–{『ブロッコリーとたこのガーリックソテー』のレシピ}–
『ブロッコリーとたこのガーリックソテー』のレシピ

材料(2人分)
冷凍ブロッコリー……1/2株分
ゆでたこの足……80g
オリーブオイル……大さじ1
にんにくのみじん切り……1かけ分
塩 こしょう
作り方
(1)フライパンにオリーブオイルとにんにくのみじん切りを入れて中火で炒める。香りが立ったら、冷凍ブロッコリーを加え、ふたをして弱火で3~4分蒸し焼きにする。
(2)薄切りにしたゆでたこを加え、さっと炒め合わせる。塩、こしょう各適宜で味をととのえる。
食材の正しい保存方法を知れば、これまでより長くおいしく楽しむことができ、家計にも、フードロス削減にも◎
それぞれの野菜の「傷みやすい原因」に応じた適切な保存法と、おいしく食べるレシピを107点掲載!
ぜひ手に取って一生モノの冷凍・冷蔵のコツを身に着けてください!
(オレンジページ刊『まとめ買いをムダにしない!解凍・収納法まで徹底解説!一生使える冷凍・冷蔵のコツ』より)

教えてくれたのは……
島本美由紀さん
これまで50か国、200回を超える海外旅行を経験。旅先で得たさまざまな感覚を料理や家事のアイデアに活かし、手軽に作れるおいしい料理レシピを考案。
料理だけにとどまらず、家事全般のラク(楽しくカンタン)を追求する「ラク家事アドバイザー」、エコの観点から食品保存や冷蔵庫収納を提案する「食品ロス削減アドバイザー」、「冷蔵庫収納&食品保存アドバイザー」としても活動。
公式YouTube「島本美由紀のラク家事CH」では家事がラクになるアイデアを発信中。
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料理・監修/島本美由紀 撮影/飯貝拓司 文/編集部・菊地