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interview 気になるあの人 タイトルロゴ

さまざまなジャンルで活躍している「あの人」にフィーチャー。今、向き合っていることや日々の暮らしなどについて語っていただきます。 インタビューの記事はこちらもチェック

有川ひろさん『書く原動力はファントークに近い。リスペクトをこめ好きな世界を描きたいんです』

インタビュー「気になるあの人」
堂本光一さん『声だけで演じるからこそ、その人の人生が伝わるかを考えつづけています』

作家 有川ひろさん

ありかわ ひろ/1972年、高知県生まれ。2003年『塩の街 wish on my precious』で電撃ゲーム小説大賞を受賞し、翌年デビュー。同作と『空の中』『海の底』の自衛隊三部作、「図書館戦争」シリーズ、「三匹のおっさん」シリーズをはじめ、『阪急電車』『フリーター、家を買う。』など著書多数。19年に「有川浩」より「有川ひろ」に改名。以降の著書に『イマジン?』『物語の種』など。 X


小説を書く原動力は、ファントークに近い。
リスペクトをこめて好きな世界を描きたいんです

抜群におもしろくって、キュンとくる! 幅広い世代に愛されるエンタメ小説の名手、有川ひろさん。

「いまの時代、エンタメのライバルはSNSだと思うんですよね。SNSのスピード感で読めるように、読者に負荷をかけない設定や構成も意識しています。こんなに厚い本を読みきった、という達成感を覚えてもらえたらうれしいし、じゃあ、ほかの本も読んでみよう、という気持ちになるんじゃないかな、と。そういう部分で出版界に貢献したい思いもあります」

題材は、そのときどきで有川さんが〈好き!〉とひかれた世界。最新長編『クロエとオオエ』の執筆は、ジュエリーショップ「モイメメ」との出会いがきっかけ。

「鉱物や天然アクセサリーの展示会、ミネラルショーに行ったとき、私の本『海の底』の表紙をイメージさせるリングがあって。お店を訪ねたら、また別の著作の書影にそっくりなリングを見つけて。すっかりファンになりました」

初めてジュエリーをカジュアルに楽しむすべを知り、お店に通うようになったと語ります。

「独創的なジュエリーも、クリエイターの藍さん自身もおもしろい。これは小説にしたい、と。じつは有川ひろという小説家です、と打ち明け、取材を申し込みました」

そうして誕生した物語は、ジュエラーの御曹司・頼任と彫金職人の娘・クロエとの恋を軸にしたお仕事ラブコメ。宝石を〈資産〉と考えがちな頼任と〈好み〉で選ぶ女性陣とのプチバトルは痛快! 藍さんがモデルのクロエをはじめ、魅力的な作中人物は、店のスタッフとの交流から生まれたそう。

「私の場合、取材先でメモや録音はしないんです。取材というより、フィールドワークに近い感覚でしょうか。そこで見たり、聞いたり、おしゃべりしたことを思い出として持ち帰る。楽しかったことって忘れないですよね」

もうひとつ、有川さんが大切にしているのは取材した世界へのリスペクト。「自衛隊三部作の刊行後、自衛隊の〈闇〉が書かれていないからダメ、という批評もありました。でも、それをご所望ならほかへどうぞ、と(笑)。私が小説を書く原動力は、ファントークに近くて。私自身に刺さったかっこよさや素敵さを描きたいんです」。


有川ひろさんイチオシ!

宝塚歌劇

宝塚鑑賞の必需品! 5列目でも使います

5年ほど前から宝塚歌劇にハマり、雪組の大ファン。地元・兵庫の宝塚大劇場だけでなく、観劇のために上京することも。舞台鑑賞に欠かせないのが、こちらのオペラグラス。まつげ一本も見逃さない熱量で「前から5列目でも使う」と笑います。「宝塚は組ごとにイメージカラーがあって、雪組は緑。組カラーのジュエリーを見ると、〈概念ジュエリー〉として欲しくなります」。


これに注目!

『クロエとオオエ』

『クロエとオオエ』
有川ひろ/2200円/講談社

3代続いた宝石商の御曹司・大江頼任。モテる人生を送ってきた頼任の前に、センス抜群の彫金職人の娘・黒江彩(クロエ)が現れて……。ラブコメの名手が、実在のショップ「モイメメ」にインスパイアされて書き上げたド直球のお仕事ラブコメ。

有川ひろさんからの直筆メッセージ

有川ひろさんからの直筆メッセージ
有川ひろさんからの直筆メッセージ

『オレンジページ』2026年3月17日号より)

●2026年2月現在の情報です。
●商品の価格は、特に記載のない限り消費税込みの価格です。改定される場合もありますので、ご了承ください。

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撮影/booro 取材・文/待本里菜

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