
新じゃがいもに新玉ねぎ、春キャベツ……春野菜がおいしい時期だからこそ、味つけはシンプルに。調味料は塩、こしょうだけ。うまみたっぷりのベーコンといっしょに香ばしく焼きつけ、旬の野菜のおいしさを閉じ込めました。さらにローズマリーが加わると、ぐっと華やかな風味になり、素材の持ち味も引き立ちます。久々に仲間と集まるシーンやアウトドアで、簡単なのに自慢したくなる一皿の完成です。
オリーブオイルが冷たいうちにローズマリーを入れて弱火にかけ、油に香りを移します。2分ほどしてローズマリーのまわりからシュワシュワと泡が出てきたら、いったん取り出すタイミング。そのまま入れておくと焦げてしまうので、フライパンに並べ入れた具材の上にのせます。味つけの塩、こしょうは、ベーコンにかかると塩気が強くなるので、野菜にふって。




スパイス&ハーブマスター
遠藤由美さん

スキッとした強い香りが特徴のローズマリー。豚肉や羊肉、青魚などの臭み消しに使う一方、鶏肉やじゃがいもなど淡泊な素材、パンやお菓子、ドリンクの風味づけにも活躍します。
さわやかな潔い香りは、豚肉や羊肉、青魚などのグリルやローストにぴったり。臭み消しにはもちろん、鶏肉や白身魚、じゃがいもなど淡泊な素材の香りづけにも使われます。油や酢につけ込んで香りを移す使い方や、ブーケガルニのひとつとしても利用できます。
約15ℊ オープン価格
料理/重信初江 撮影/鈴木泰介 スタイリング/澤入美佳 取材・文/高丸昌子 熱量・塩分計算/五戸美香(スタジオナッツ)
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