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備蓄米や古米をもっとおいしく炊くには?五ツ星お米マイスター直伝の簡単凄ワザ3選

新米のおいしい季節! しかし残念ながら、お米の価格は横ばい状態……。そんなとき、家計の味方になるのが備蓄米などの古米です。ここでは、古米をおいしく炊く方法をご紹介します。

①お米をとぐ回数を増やす

お米を「とぐ」というのは、お米同士の摩擦で表面を「研磨する」ということ。古くなったお米を再精米すると精米したてのころに近づくように、とぐ回数を増やすことで、これに近い効果が期待できます。まずはいつもの2倍といでみて。仕上がりを見ながらもう少し増やしてもいいですが、とぎすぎるとお米の割れや欠けの原因に。最大でも3倍までにしておきましょう。

②水加減を少し増やし、浸水時間を長くする

お米のつやが不足しているなら、水加減を多くするのも手。いつもは内がまの目盛りの下まで水を入れているなら、目盛りの上まで入れてみるなど、少しずつ様子をみながら水の量を増やしてみましょう。

また、古米は普通米に比べて乾燥しているので、炊き上がりがパサパサする、ちょっと堅いと感じることも。その場合は浸水時間を長めにとり、お米にしっかり水を含ませるのもおすすめです。普通米の浸水時間は、冬の場合1~2時間。そこにプラス1時間するだけでも、ずいぶん印象が変わるはずですよ。

③普通米とブレンドしてみる

お店でよく見かける「ブレンド米」。ブレンドすることでお米の特徴を足し引きし、品質やおいしさをカバーしています。これは自宅で行ってももちろんOK。新米7:古米3でブレンドすると、古米の食べにくさがずいぶん改善されます。まずは新米3:古米7からスタートして、炊き上がりの様子を見ながら少しずつ新米の割合を増やしていくのもいいですね。

教えてくれたのは……西島豊造さん

五ツ星お米マイスター。米穀店「スズノブ」代表取締役。お米の産地と消費者をつなぐパイプ役として、地域のブランド米づくりや地域活性化に尽力。メディアにも多数出演し、お米情報を発信中。

監修/西島豊造 料理・スタイリング/下條絵美 撮影/三好宣弘(RELATION) 取材・文/児玉知子