
【高血圧対策になる、おいしい減塩献立】トータル塩分2.2g!鶏のしょうが焼き献立

毎日のごはんは、おいしくて体にやさしいものが理想。厚生労働省では、1日の塩分摂取量を6g未満に抑えることをすすめており、1食あたりでは約2.5gが目安です。
今回の献立は、主菜・副菜・汁ものを合わせても1食あたりの塩分は2.2g。このまままるっとマネするだけ。だしのうまみを活かすことで、無理なくおいしく減塩できます。
1食あたり塩分2.2g「鶏肉のしょうが焼き献立」

● しょうが焼きの鶏肉は下味をつけず、小麦粉をふって表面に味をからめる。
● 鶏肉はそぎ切りにすると、盛りつけたときにボリューム感が出る。
● 副菜のりんごやみそ汁の野菜、海草でカリウムや食物繊維を摂取。
『かつお節と昆布の合わせだし』のレシピ
まずは、基本だしのとり方から。うまみと香りが濃厚で、汁ものからおかずまで万能に使えます。
材料(作りやすい分量)
かつお節……40g
昆布……10g(15㎝×2枚)
水……1.5リットル
作り方

(1)昆布に汚れがある場合は、堅く絞ったぬれぶきんでさっと払う。鍋に水と昆布を入れ、昆布がもどるまで30分以上つける。

(2)(1)の鍋を弱火にかけて、沸騰直前で昆布を引き上げる。

(3)沸騰したらかつお節を加え、再び煮立ったら火を止める。

(4)ざるにあけてこし、絞らずにそのまま汁が落ちきるまでおく。
保存期間
冷蔵で2日、冬は3日。冷凍で2週間。
主菜『鶏肉のしょうが焼き』のレシピ

材料(2人分)
鶏もも肉(小)……1枚(200g)
小麦粉……適宜
ねぎ……1/2本(正味 50g)
赤パプリカ……1/4個(正味 30g)
〈A〉
しょうゆ……小さじ2
酒……小さじ2
みりん……小さじ2
だし汁(上記参照)……1/4カップ
しょうがのすりおろし……1かけ分
植物油……大さじ1
作り方
(1)鶏肉は一口大のそぎ切りに、ねぎはぶつ切りにする。パプリカは縦に幅1㎝に切る。〈A〉を合わせる。
(2)フライパンに植物油を中火で熱し、鶏肉に小麦粉を薄くまぶして皮目から焼く。あいているところでねぎ、パプリカを焼き、焼き目がついたら取り出す。

(3)鶏肉を両面焼いたら、〈A〉を加えてからめる。 器に盛り、(2)の野菜を添える。
POINT
調味料をたくさん使わなくても、濃いめのだし汁を使えば満足感のある仕上がりに。
副菜『りんごのレモン煮』のレシピ

材料(2人分)
りんご……1個
レモンの輪切り……2枚
〈A〉
砂糖……大さじ2
レモン汁……大さじ2
作り方
(1)りんごは8等分のくし形に、レモンは半分に切る。
(2)耐熱の器に(1) 、〈A〉を入れてラップをかけ、電子レンジ(600W)で2〜 3分加熱する。粗熱が取れるまでそのままおく。
汁もの『汁ものにらとわかめのみそ汁』のレシピ

材料(2人分)
にら……1/4束
カットわかめ(乾燥)……2g
だし汁(上記参照)……1カップ
みそ……小さじ2
七味唐辛子……少々
作り方
(1)にらはざく切りにする。
(2)鍋にだし汁、カットわかめを入れて中火にかけ、 煮立ったら、(1)を加える。さっと煮てみそを溶 き入れる。器に盛り、七味唐辛子をふる。
主食『もち麦ご飯』のレシピ

材料(作りやすい分量・約3人分)
米……1合(180ml)
もち麦……50g
作り方
米は洗ってざるに上げる。炊飯器に米を入れ、1合の目盛りまで水を加える。もち麦と袋の表示どおりの水を加えてさっと混ぜ、普通に炊く。1 人分150g。
香りや素材の味に少し気を配るだけで、体にやさしい献立に変わるかも。楽しみながら、無理のない減塩習慣を取り入れてみませんか?
監修・料理/牧野直子 文/池田なるみ