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材料は長芋とちくわだけ!簡単「ちくわのとろろマヨグラタン」【料理編集者・山田のうちごはんレシピ】

2021.07.12

オレンジページのベテラン編集者たち

入社25年(つまり四半世紀)以上のベテラン料理編集者3人が「うちごはん」について気ままに、赤裸々に語るリレー連載。個人的好み全開のオリジナルレシピのおまけつき。

ちくわのとろろマヨグラタン

vol.38

入社27年目 計量が苦手な山田の場合
『ちくわのとろろマヨグラタン』

 

前回、今から十年以上前に企画、編集をした、野菜のおつまみしか載っていないレシピ本『今宵は野菜でほろ酔いおつまみ。』のことをご紹介しました。ついついほろ酔いではすまないレベルまで、飲んで酔っぱらってしまっていた三十代。「せめておつまみは体にいいものを……」という私の切実な気持ちが全編にあふれた思い出深い一冊です。

レシピの考案をお願いしたの佐藤幸男先生と大庭英子先生。お二人それぞれに、私の無理難題なリクエストをかなえるレシピをたくさん教えてくださったのですが、大庭先生のレシピには「参りました」とひざを打つこと多々。先生ご自身は、ほとんどお酒を飲まないというのに、なんでこんなにのん兵衛の気持ちが分かるのかしらと不思議になるほど、仕上がる料理がツボ、ツボ、ツボ、ツボ。仕事ゆえに撮影現場でビールが飲めないことが辛かったな~(笑)。

基本的に、一つの野菜でささっとでき上がる酒のつまみをリクエストしたせいもあって、この本の中の大庭先生のレシピはいつにも増して超シンプル。最小限の手間と最小限の調味料で野菜の持ち味を引き出す工夫がいっぱいで、計量が苦手なのん兵衛の私にはうれしいことしかない(涙)。ということでおのずとリピートしているメニューがいくつかあるわけですが、前回紹介した「にらとたこのごま油ジュッ」と同じくらい気に入っているのがこちら。

長いもをすりおろしてホワイトソース的な使い方をするレシピは結構あると思うんですが、長いもに加えるのはマヨネーズ、塩、こしょうだけという潔さが最高! チーズも使わないので、いざ作り始めて「あっ、ピザ用チーズきらしてる」なんて残念なことになることもありません。先生のレシピでは、帆立貝柱を使っているところを私はちくわで代用。お財布にやさしいだけでなく、ちくわの塩けがいい仕事をして、またぐっとお酒がすすむ味わいになるんですよね、これが。オーブントースターで焼くので、火を使わずにできるのも、これからの季節、いいんじゃないかな~と思います。アツアツのグラタンとビールを交互にやるのがまたいいんですよね~。あ~、ビール飲みたいっ(笑)!

 
  • すりおろした長いもに加えるのはマヨネーズと塩、こしょうのみ

    すりおろした長いもに加えるのはマヨネーズと塩、こしょうのみ。これを混ぜ合わせるだけで、ソースは完成。こんなにシンプルなのに、なんともいえないこくのある味わいで、焼くともっちりとした食感になって、おいしいんですよ、これが。

  • ねぎの小口切りや刻んだパセリを散らしたり

    先生のレシピでは、とくに青みなどは散らしていないのですが、私は気分でねぎの小口切りや刻んだパセリを散らしたりします。お酒がすすむと、ちょっとしょうゆをたらしたり、一味、七味を散らして味変することも。これがまたおいしくて、さらにお酒がすすむという(汗)。

オレぺの中の人のうちごはんレシピ

『ちくわのとろろマヨグラタン』

ちくわのとろろマヨグラタン

材料(作りやすい分量)

  • 長いも(すりおろしたもの) 150g
  • ちくわ 2本
  • マヨネーズ 大さじ1
  • 塩 こしょう

作り方

  1. ちくわは一口大の乱切りにし、耐熱の器に並べるボールに長いもを入れ、マヨネーズと、塩ふたつまみ、こしょう少々を加えてよく混ぜ合わせ、とろろソースを作る。ちくわは一口大の乱切りにし、耐熱の器に並べる。⇒ちくわの切り方に特に決まりはないのですが、断面が大きいほうがとろろソースがからみやすいように思います。そしてちくわがないという場合は、かにかまでもいいし、ツナでもおいしくできるかと。究極、とろろソースだけを焼いても、なにやらおいしい酒のつまみになると思います。ぜひいろいろ試してみてください。
  2. ちくわの器に長いものソースを流し入れるちくわの器にソースを流し入れ、かるくちくわにからめる。オーブントースターで10~12分焼き、ソースがかたまり、かるく焼き色がついたらでき上がり。⇒実はとろろソースの分量は、大庭先生のレシピの半分。それでも結構食べごたえがあります。今回は器がちょっと小さくてギリギリな感じになってしまいましたが、あんまり大きい器を使うと、ソースが器全体に広がって、もっちりとした食感を楽しめる厚み?に仕上がらないので、私はちょっと小ぶりな器を使うようにしています。
山田かおり
Editor No.01 山田かおり(通称・山先輩)
大学卒業後、1994年にオレンジページに入社。料理にも編集にもまるで興味がなかったのに、オレンジページ編集部に配属。料理編集者の道を歩み始める。以来ずーっと料理企画を担当。料理編集者でありながら、計量と甘いものが苦手という変わりだね。プライベートではプロレスと酒をこよなく愛し、夫と愛猫1匹、リクガメ夫妻と暮らす。

山田のうちごはんレシピ、
こちらにもあります。

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