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2023.04.22
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かきざわ はやと/1987年、神奈川県生まれ。高校1年生のときに見た劇団四季ミュージカル「ライオンキング」に衝撃を受け、「シンバ」を演じたいと俳優を志す。高校卒業後、2007 年に劇団四季の養成所に入所し、同年デビュー。09年末の退団以降は舞台を中心に活動。昨年のNHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」では源実朝役を好演し、注目を集めている。 Twitter 公式HP
ミュージカルの曲を歌った
アルバムを出すのは
今回が最初で最後。
これはもう、絶対です(笑)
源実朝役で出演した、NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」での好演も記憶に新しい柿澤勇人さん。
劇団四季の舞台でデビューして以降、ミュージカルを中心に活躍してきた柿澤さんにとって、実朝役は大きな転機になったといいます。
「役者仲間や先輩から、やっとみんなに知ってもらえるチャンスをもらえたねってよく言われるんで すけど、自分ではそういう実感は全然なくて(苦笑)。
でも、あの作品は芝居に対して超がつくほど実直な役者さんばかりが集まった現場だったので、自分はそれを求めていたんだなとあらためて自覚したというか。こういう場所で戦っていきたいと強く思いました」
そんな柿澤さんは、昨年デビュー15周年を迎えました。
それを記念し、初のミュージカルアルバム「First And Last」をリリース。ファン待望の作品ですが、ご本人はこうしたアルバムを出すのは「最初で最後」と断言します。
「僕にとって作品の中で歌を歌うことは、それが〈芝居〉だからなんですよね。それを数曲ピックアップして歌うっていうのは、違和感でしかなくて。なので、こういうアルバムを出すのは、最後。これはもう、絶対です(笑)」
収録されているのは、これまで出演してきた作品から選ばれた、思い入れのある13曲。
なかでも、一人で4役を歌い分けた「ハクナマタタ」(「ライオンキング」より)は圧巻の仕上がりです。
「いつもカラオケでやるネタなんですけど(笑)、アルバムの中でいちばん大変で、いちばん楽しかったのがこの曲でした。
このアルバムで意識したのは、その役を再現するというのではなく、今の僕が歌ったらどうなるかということ。いろいろなジャンルの曲が入っているので、音楽として楽しんでもらえたらうれしいですね」
今春はミュージカル「ジキル&ハイド」に出演する柿澤さんですが、今後はミュージカル以外の作品にも積極的に取り組んでいきたいとのこと。
「『鎌倉殿〜』を経て、もっと芝居をやらなきゃダメだと思ったんです。これからは、自分が演じたいと思う役や作品であれば、映画でもドラマでもどんどんチャレンジしていきたいと思っています」
柿澤さんの自宅の冷蔵庫の中に「唯一入っている」というのが、梅林堂の梅干し。「めちゃくちゃおいしいです。夜、小腹がすいたときに食べたり、寒い時期にはお湯に入れて飲んだりしています。ただ、よく梅干しは疲れが取れるとかいいますけど、僕はあまりわからず食べてます(笑)」。
公式サイト
「ライオンキング」をはじめとする劇団四季時代の楽曲のほか、「ウエスト・サイド・ストーリー」や「ロミオ&ジュリエット」、さらに最出演作である「ジキル&ハイド」まで、15 年間の活動のなかから選りすぐりの13 曲を収録。変幻自在の歌声と圧巻の歌唱力が楽しめる一枚です。
(『オレンジページ』2023年5月2日号より)
撮影/佐々木美果 取材・文/片貝久美子
・2023年3月現在の情報です。・価格は、特に記載のない限り消費税込みの価格です。改定される場合もありますので、ご了承ください。
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