みなさんこんにちは。ぼる塾の酒寄です。
>>今までのおいしいもの紹介はこちらメンバーにおいしいものを紹介してもらうこの連載。今回のおいしいものはこちら!
あんりちゃんからマルシン飯店の天津飯
あんりちゃん
「お腹がはじけてもこの味でなら後悔はない! また平らげたい、ここにしかない味です!」
■ せっかく京都にいるから
先日、仕事で京都に行ってきました。
田辺さん「お昼どうしようか」劇場について早々、田辺さんが言いました。
田辺さん「せっかく京都にいるからおいしいものが食べたいね」※田辺さんの言葉の京都の部分は大阪にいたら大阪、福岡にいたら福岡に変化し、東京にいても「せっかくだからおいしいものが食べたい」と言うので、結果、常においしいものを求めています。あんりちゃん「私京都で行きたいお店があるんです」田辺さん「あら、何かしら?」あんりちゃん「おいでやす小田さんに教えてもらった中華料理のお店です」田辺さん「中華! いいねぇ」あんりちゃん「天津飯がおいしいらしいです」田辺さん「天津飯! 大好き!」あんりちゃん「でもその天津飯ちょっと変わっていて……酸っぱくないらしいです」田辺さん「天津飯なのに酸っぱくないの?! 天津飯と言えば酸っぱいでしょう!」あんりちゃん「でも、そのお店の餡がとてもおいしいらしいですよ」田辺さん「それは食べて確認しないと!」あんりちゃん「はるちゃんと酒寄さんも天津飯で大丈夫?」はるちゃん「楽しみ!」私「もちろん!」あんりちゃん「ではまず仕事をしましょう」こうして、私とはるちゃんはただ微笑んでいるだけで今日のお昼が決定しました。
田辺さん「さぁ! 次の出番までにお昼を食べに行きましょう!」あんりちゃん「人気のお店なので並ぶのは覚悟しておいてください」最初の出番が終わり、田辺さんの心はすでにお昼です。4人でマルシン飯店を目指します。
田辺さん「あのお店おいしそう」私「デニッシュ食パンのボロニヤのお店がある! 京都のお店だったんだ!」はるちゃん「京都は歩いているだけで楽しいね!」あんりちゃん「あ! あそこだ」劇場を出てしばらく左にまっすぐ歩くと目的のお店がありました。予想していた通りの人気でお店の前には行列ができています。
あんりちゃん「並ぶ覚悟はできている?」三人「「「もちろん」」」」さっそく、我々も並びます。列には地元の人と観光できた人のどちらも並んでいる感じがしました。前の人からメニュー表がまわってきて、改めて検討します。
田辺さん「あ、天津飯あるね。……やだ! 天津麺もある! 迷う!」あんりちゃん「勘弁してくださいよ。ギョーザの他に熟成豚肉ギョーザがあります。迷うじゃないですか」はるちゃん「カニ雑炊の他に野菜雑炊がある!」私「ジンギスカンまである! 豚肉てんぷら? 肉入り野菜煮?」マルシン飯店はメニューが豊富で気になるものがどんどん出てきます。
「このままでは注文迷子になる」と恐れた私達は初志貫徹で天津飯でいこうと強い決意を持ちました。
あんりちゃん「お店の隣はマルシン飯店生餃子の直売所なんですね」田辺さん「餃子も人気っぽいね。餃子好きのあんりは押さえておくべきじゃない?」あんりちゃん「私餃子もいきます」お店の周りを観察したり、世間話をしていると少しずつ列が進んでいきました。もう少しで入店できそうな段になって、はるちゃんが言いました。
はるちゃん「私チャーハンにしようかな」田辺さん「は?! なんで?!」あんりちゃん「天津飯のためにここまで並んだんだよ?!」はるちゃん「さっきお店の中見たら、カップルが天津飯半分こして食べてたよ。きっとすごく量が多いんだよ! 食べきれるか不安!」あんりちゃん「あのね! それはカップルだから! カップルは何でも半分こにしたいの!」田辺さん「そうよ! それに他にも注文していたんじゃない?」はるちゃん「確かに他にも頼んでいたかも」田辺さん「ほらごらん! 結果カップルも天津飯ひとり一杯くらいの量食べてるよ!」私「ねえねえ、食品サンプル見ると中華定食頼むといろんなおかず入っているよ」田辺さん「あとちょっとなのに惑わせないで!!」そして入店! 並んだ時間は30分くらいだと思います。
田辺さん「私シューマイも食べる」いつの間にか田辺さんの頭の中ではシューマイが決定していました。さっそく注文します。
あんりちゃん「天津飯4つとギョーザとシュウマイで」私「すみません! 天津飯のひとつごはん少なめでお願いします!」私は学生時代町中華の店でアルバイトをしており、そのときの経験から店に入った瞬間、
(この店の天津飯のごはんの量は多い)そう察したのです。
はるちゃん「酒寄さん! 真似しても良いですか? 私もごはん少なめで!」 もちろん、ごはん少な目の著作権はフリーです。みなさんもぜひ使ってください。私とはるちゃんはあんりちゃんと田辺さんから
「30分並んで米の量を減らすなんて愚かの極み!」とののしられました。
そしていよいよ天津飯の登場です!
4人「いただきまーす!……卵がふわふわだ!」卵は驚くほどにふわふわ! こんなにふわふわの卵を食べたことが今までにあっただろうかというくらいのふわふわです。
あんりちゃん「この餡酸っぱくない! そしておいしすぎる!」田辺さん「優しいね! こんな優しい天津飯初めて! これ好きだわ」餡は恐らく醤油ベースで、甘くて優しい味がします。
出汁が効いているのか体に染みわたるようなおいしさがあり、餡だけ飲むととろみのある絶品スープのようです。卵とごはんとよく絡み、
卵のふわふわ・熱々の餡・受け止めるごはんが合わさって一緒に食べると最高です!
はるちゃん「天津飯にして良かった!」天津飯はするすると口に入って完食!
あんりちゃんと田辺さんはギョーザとシューマイも絶賛していました。
大満足の帰り道。
あんりちゃん「苦しい……」田辺さん「あきらかに食べ過ぎた……」はるちゃん「ごはん少なめにして良かった!」天津飯はごはん少なめにしてもかなりのボリュームがあり、普通盛りのあんりちゃんと田辺さんは
「もう歩かずに転がりたい」と言っていました。
田辺さん「するする入るから気づかなかったけど、私は一体どれだけごはんを食べたのかしら……」はるちゃん「でもまた天津飯食べたい! 次はみんなで天津飯シェアしていろいろ食べよう!」あんりちゃん「ダメ!」はるちゃん「え? 天津飯嫌なの?」あんりちゃん「私はあの天津飯をひとりで全部食べたい。だからシェアはしない!」あんりちゃんがひとり占めしたいおいしい天津飯! みなさんも京都に行かれる際にはぜひ!
ぼる塾 酒寄希望(さかより のぞみ)
お笑い芸人。1988年4 月16日生まれ・B 型。東京都出身。お笑いカルテット・ぼる塾のリーダー。1児の母。著書に『酒寄さんのぼる塾日記』『酒寄さんのぼる塾生活』(ヨシモトブックス)など。
今回登場したのは……
天津飯
900円
マルシン餃子
380円
シューマイ
680円
SHOP DATA
マルシン飯店
https://marushinhanten.com/
〒605-0013
京都府京都市東山区東大路三条下る南西海子町431-3
営業時間 AM 11:00~翌AM 6:00(l.o AM 5:45)
定休日 火曜日
電話番号: 075-561-4825