定番メニューにひと工夫。むずかしい作業やめんどうなことはナシ。令和版「きほんの料理」を、人気の料理家・長谷川あかりさんに教えてもらいます。>>バックナンバーはこちらから 恥ずかしながら、子どものころは肉じゃがのしらたきや玉ねぎ、にんじんをよけてじゃがいもとお肉だけを食べていました。当時は好き嫌いもあったのですが、自分で作るようになったら、すべての具材をいい感じの食感、味に仕上げるのがむずかしい料理だと気づきました。だからいっそ、具は2つだけに。少量の牛肉を先に炒めるのは、山形生まれの母が「いも煮」を作るときにやっていた手法。じゃがいもには肉のうまみがちゃんとしみるし、お肉は煮すぎないから堅くなりません。
材料(2人分) 牛こま切れ肉……160gじゃがいも(男爵)……2個(約220g)米油……小さじ1〈A〉水……1/2カップ料理酒 ※……1/2カップ砂糖……大さじ2※料理酒ではなく清酒を使用する場合は、塩小さじ1/4をたしてください。しょうゆ 作り方 (1)少量の牛肉を炒めるじゃがいもは皮をむいて半分に切る。牛肉は大きければ食べやすく切る。直径22cmのフライパンに米油を中火で熱し、牛肉2~3切れを入れて色が変わるまで炒める。 (2)蒸し煮にするじゃがいも、〈A〉を加えて混ぜ、煮立ったらオーブン用シートで落としぶたをし、さらにふたをして弱火で10分蒸し煮にする。しょうゆ大さじ2を加えてじゃがいもを返し、再度落としぶたとふたをして5分、もう一度じゃがいもの上下を返して5分蒸し煮にする(途中、水けがなくなりそうなら水大さじ2をたす)。 (3)残りの牛肉を加えるじゃがいもを返し、残りの牛肉を加えて返しながら煮る。肉の色が変わったらすぐに火を止める。再び落としぶたとふたをして5分ほどおく。
米油と料理酒 油の風味をつけたいときはごま油やオリーブオイルを、そうでないときはサラリとしていて香りが少ない米油を使っています。酒は加塩タイプの「料理酒」を。料理酒に含まれるうま味や塩味によって、味に深みが出ます。私のレシピは料理酒をたっぷり使ったものが多いので、清酒で作る場合は塩をプラスすることをおすすめしています。各レシピに清酒を使う場合の塩の分量も合わせて紹介していますので参考にしてください。 長谷川あかり料理家、管理栄養士。雑誌やWEB、食品メーカーなどに幅広くレシピを提供。自身のSNSで数多くのレシピを紹介し、発見のある組み合わせと手軽なレシピが大好評。『米とおかず』(光文社)が発売中。 X:@akari_hasegawa (『オレンジページ』2024年11月17日号より) 料理/長谷川あかり 写真/大森忠明 スタイリング/久保田朋子 取材・文/加藤洋子 料理で当たり前と思いがちなひと手間を省いておいしくできるレシピをご紹介!
長谷川あかり料理家、管理栄養士。雑誌やWEB、食品メーカーなどに幅広くレシピを提供。自身のSNSで数多くのレシピを紹介し、発見のある組み合わせと手軽なレシピが大好評。『米とおかず』(光文社)が発売中。 X:@akari_hasegawa (『オレンジページ』2024年11月17日号より) 料理/長谷川あかり 写真/大森忠明 スタイリング/久保田朋子 取材・文/加藤洋子 料理で当たり前と思いがちなひと手間を省いておいしくできるレシピをご紹介!