定番メニューにひと工夫。むずかしい作業やめんどうなことはナシ。令和版「きほんの料理」を、人気の料理家・長谷川あかりさんに教えてもらいます。>>バックナンバーはこちらから もやし料理において、ひげ根を取るか取らないかは大問題ですよね。めんどくさいことはしない主義だけど、これだけはやります。だって仕上がりのおいしさがぜんぜん違うから。シンプルな肉野菜炒めならなおさらです。豚肉を片栗粉でコーティングすると、味のからみがよくなってとろりとした口当たりに。かくし味程度にお酢を加えて後味はさっぱり。ちょっとしたポイントがいくつもある〈あかり流肉野菜炒め〉をぜひ試してみてください。
材料(2人分) 豚こま切れ肉……160gもやし……1袋(約200g)米油(またはサラダ油)……小さじ2〈A〉料理酒 ※……大さじ2酢……小さじ1/2※料理酒ではなく清酒を使用する場合は、塩少々をたしてください。片栗粉塩ラー油 作り方 (1)豚肉に片栗粉をまぶす豚肉は大きければ食べやすい大きさに切り、片栗粉小さじ2をまんべんなくまぶす。もやしはひげ根を取る。〈A〉は合わせておく。 (2)蒸し焼きにする直径22cmのフライパンに米油を中火で熱し、豚肉を炒める。肉の色が変わったら、もやし、合わせた〈A〉を加え、ふたをして強火で20秒蒸し焼きにする。 (3)ふたを取って炒めるふたを取り、30秒ほど炒めながら汁けをとばす。塩小さじ1/2をふって手早く混ぜ合わせ、火を止める。器に盛り、ラー油適宜をかける。
面倒でももやしのひげ根を取る下ごしらえだけは、なるべく欠かさないようにしています。口当たりのよさが全然違うので、一度その差を知ってしまうともう戻れない(笑)。テレビを見ながらのんびり作業したり、家族の誰かにやってもらったりするのもおすすめですよ。 長谷川あかり料理家、管理栄養士。雑誌やWEB、食品メーカーなどに幅広くレシピを提供。自身のSNSで数多くのレシピを紹介し、発見のある組み合わせと手軽なレシピが大好評。『水曜日はおうちカレー』(大和書房)が発売中。 X:@akari_hasegawa (『オレンジページ』2024年10月2日号より) 料理/長谷川あかり 写真/大森忠明 スタイリング/久保田朋子 取材・文/加藤洋子