2017.05.18
忙しくてなかなか料理する時間がない……そんなとき、おかずを作りおきしておくと便利ですよね。でも夏が近づくと、食べものが腐りやすいのが気になるところ。最近では、一晩置いたカレーで食中毒になったという怖いニュースも……。
では、作りおきしたおかずが腐っているかどうか、どうやって判断すればいいんでしょうか? 「見た目やにおいで異変がないか確認して、一口だけ味見(毒見?)して、大丈夫だと思ったら食べちゃいます!」というそこのあなた、ちょっと待って!
あなたの作りおきしたおかず、確かに見た目も味も作ったときのままかもしれない。
でも実は……
見えないところで菌が繁殖している可能性アリ!!!
たとえ食中毒菌が発生していても、菌は無臭なので味やにおいが変わらないこともあるんです。
ではその食中毒菌、どうやったら繁殖を防げるのでしょうか? そこで食品衛生学の専門家でいらっしゃる、女子栄養大学の上田成子教授に、菌の繁殖を防ぐコツを伺いました。上田先生によると、おかずの作りおきで菌が繁殖しやすくなるきっかけは、おかずを保存容器に入れるときにあるんだそう!
それはズバリ! おかずを作ってすぐ、アツアツの状態で入れ、ふたをすること! 熱いままふたをすると、水蒸気がこもって、保存容器の中に水滴ができます。これが菌を増殖させる原因に。せっかく作ったおかずが腐ってしまうことも……。
だから、おかずはしっかり冷ましてから保存するのが大切。料理研究家の武蔵裕子さんによると、おかずは一度バットなどに広げて、湯気が上がらなくなるまでしっかり冷ますのがおすすめとのこと!
このひと手間が、菌の増殖を防ぐことに繋がります。ほこりが気になるときは、バットにふんわりラップをかけるとよいそうです。
また、安全に食べきるためには、保存期間をしっかり守ることも大切。おかずを冷蔵庫に入れるときは、保存容器にマスキングテープを貼って、作った日を書いておきましょう。消費期限を意識しやすくなり、おいしく食べ切ることができます。
ちょっとしたポイントを注意するだけで、作りおきしたおかずを安心して食べきることができます。今回あげたポイントを実践して、おいしく安全に作りおきを楽しんでくださいね。
撮影/飯貝拓司 イラスト/前田はんきち 文/編集部・吉藤
(『オレンジページ』2017年6月2日号より)
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