行列のできる大人気定食屋「菱田屋」。東京・駒場で、東大生たちに愛されつづけてなんと100年以上!
定食屋といいつつ、から揚げ、豚キムチ、ハンバーグ、メンチカツと、幅広いジャンルのがっつりおかずがメニューに並ぶ、魅惑のお店です。
なかでも「春巻き」は、そのザクザクッ! と音を立てて割れる食感に、だれもがとりこ。見てください……このいかにも香ばしい皮!
早速そのコツをチェック♪
菱田屋直伝! ザクザク『春巻き』のレシピ
材料(2人分)
〈たね〉
豚バラ薄切り肉……80g
もやし……160g
にら……30g
たけのこの水煮……30g
きくらげ……2g
緑豆春雨……30g
〈オイスターだれ〉
水……1/4カップ
オイスターソース、酒…… 各大さじ1
鶏ガラスープの素(顆粒)……小さじ2
砂糖……小さじ1 1/2
こしょう……少々
春巻きの皮……6枚
小麦粉 サラダ油
好みでしょうゆ、練り辛子
揚げ油
【下ごしらえ】きくらげ、春雨はそれぞれ水に10分ほどつけてもどし、ざるに上げて水けをきる。オイスターだれの材料を混ぜる。小麦粉、水各大さじ1/2を混ぜ、のりを作る。
作り方
(1)材料を切る
豚肉、きくらげは細切りにする。にらは長さ4cmに切る。たけのこは縦に5mm角の棒状に切る。
POINT 具は同じ太さに切りそろえて歯ごたえよく!(2)たねを作り、さます
フライパンにサラダ油大さじ1/2を中火で熱し、豚肉を入れて炒める。肉の色が変わったら、たけのこ、きくらげ、もやし、にらの順に加えて30秒ほど炒める。オイスターだれを加え、フライパンを傾けて具の水分を1カ所にためる。そこに春雨を入れて吸わせるように1分ほど炒め、バットに広げて粗熱を取る。
POINT 春雨を加えてうまみのある汁を吸い込ませるのがキモ!(3)皮で包む
春巻きの皮を広げ、たねの1/6量を、手前に横長にのせる。皮の手前を折り、空気が入らないようキュッと強めに巻く。両端を折り込み、ふわりともう一度巻き、巻き終わりをのりで留める。残りも同様に巻く。
POINT ギュッとひと巻きの次は、ふんわり巻いてザクッと食感に。(4)揚げる
揚げ油を中温(170℃。乾いた菜箸の先を鍋底に当てると、細かい泡がシュワシュワッとまっすぐ出る程度。)に熱し、春巻きを入れる。ときどき上下を返しながら中火で2分ほど揚げ、最後に強火にして1~2分、色よく揚げる。好みで辛子じょうゆ適宜をつけていただく。
春巻きの両端をよーーく見ると、意外にふんわり巻かれているのが分かるでしょうか。改めて、ここが最大のポイント!
具がこぼれないよう、どうしてもきっちりと巻きたくなっちゃいますが、菱田さんいわく「きっちり巻くのは1回目だけ」。ギュッと堅くひと巻きしたら、あとは空気を入れながら「ふわっ」と巻く。これが、ザクザクと小気味よく割れる皮の秘密だったんです。
おうちのいつもの春巻きも、これだけでぐぐっとランクアップするはずですよ。ぜひともお試しあれ!
(『
オレンジページ』2017年4月17日号より)
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