一足お先にレシピ 3品のラインナップをチェック♪「風邪をひいてしまって、症状が重い」「家族が風邪でつらそう」。
そんなとき、何を作って、何を食べるのがいいのか、悩んでしまいますよね。
今回は、
料理研究家で
管理栄養士の
藤井恵さんに教わった、
風邪の症状がつらいときにおすすめのレシピをご紹介。
体の回復を手助けしてくれる食材を使った
『かぶと豆乳のおかゆ』『梅あんかけ茶碗蒸し』『すりおろしりんごのゼリー』の3品です。
〈目次〉
01.『かぶと豆乳のおかゆ』02.『梅あんかけ茶碗蒸し』03.『すりおろしりんごのゼリー』
●『かぶと豆乳のおかゆ』

材料(作りやすい分量)
かぶの身(小)……3個(約250g)
あればかぶの葉……少々
米……大さじ6
昆布(5cm四方)……1枚
塩……小さじ1/3
豆乳(成分無調整)……1カップ
好みで万能ねぎの小口切り……少々
【作り方】
(1)
米は洗ってざるに上げ、水けをきる。土鍋に水2カップと米、昆布を入れて30分ほど浸す。かぶの身は皮をむいて1cm角に切る。あればかぶの葉は熱湯でさっとゆで、小口切りにする。

(2)
(1)の土鍋にかぶの身を加えてふたをし、中火にかける。煮立ったらごく弱火にし、ふたを少しずらしてかけ、30分ほど煮る。塩、豆乳を加え、温まる程度に煮て、かぶの葉を散らす。好みで万能ねぎを加えていただく。
【ポイント】
発熱で風邪と闘っているとき、おかゆなどの炭水化物は大切なエネルギー源。肉や魚が食べられないときでも、
豆乳を使うことでたんぱく質も補えます。刻んだかぶの柔らかさ、昆布のだしがきいた豆乳のやさしい味わいが、しみじみおいしい一品です。
●『梅あんかけ茶碗蒸し』
材料(容量約150mlの器2個分)
卵……1個
A
だし汁……3/4カップ
塩……小さじ1/5
しょうゆ……小さじ1/5
梅干し(塩分約15%)……1個
だし汁……1/3カップ
しょうゆ……少々
みりん……小さじ1/2
〈だし溶き片栗粉〉
片栗粉……小さじ1
だし汁……大さじ1
【作り方】
(1)
Aを混ぜ合わせる。ボールに卵を溶きほぐし、Aを加えて混ぜ合わせる。万能こし器を通して耐熱の器に入れ、ふたをする(またはアルミホイルをかぶせる)。
(2)
蒸気の上がった蒸し器に入れ、ふたをして中火で2~3分蒸す。表面が白くなっていたら弱火にし、ふたを少しずらしてかけ、10~13分蒸す。中心に竹串を刺してみて、透明な汁が出ればOK。

(3)梅干しは種を取り除いて包丁で細かくたたく。だし溶き片栗粉の材料を混ぜ合わせる。小鍋にだし汁と梅肉を入れて中火にかけ、煮立ったらしょうゆとみりんを加える。だし溶き片栗粉をもう一度混ぜてから加え、とろみをつける。(2)に等分にかける。
【ポイント】
あんに使う
梅干しには、疲労回復効果や殺菌作用が。また、酸味で自然と食欲もわいてきます。具は入れず、卵とだし汁だけの茶碗蒸しなので、なめらかな食感で食べやすく、消化も◎です。
●『すりおろしりんごのゼリー』
材料(容量約150mlの器2個分)
りんご……1個(約300g)
はちみつ……大さじ1
レモン汁……小さじ1
粉ゼラチン……5g
好みでりんごの皮……少々
【作り方】

(1)
粉ゼラチンは水大さじ2にふり入れ、5分ほどおいてふやかす。りんごは4等分に切り、軸としんを取り除いて皮をむき、すりおろして正味約250g用意する。
(2)
鍋にりんごのすりおろし、水3/4カップ、はちみつ、レモン汁を入れて中火にかけ、煮立ったら弱火にしてふたをし、7~8分煮る。火からおろしてゼラチンを加え、泡立て器でよく混ぜて溶かす。
(3)
鍋の底を氷水につけてゴムべらで混ぜながら冷やす。とろみがついたら器に等分に入れ、冷蔵庫で1時間以上冷やし固める。好みでりんごの皮を細かく刻み、ゼリーに飾る。
【ポイント】
胃にやさしく粘膜を保護する作用もあるりんごは、
すりおろすことで、より消化がよくなります。また、りんごに含まれる
リンゴ酸には、疲労回復効果も。ゼリーの心地よい冷たさで、熱があるときでも食べやすい、うれしい一品です。
体をいたわる食材を使った、やさしくおいしい3品。
風邪をひいてしまったときに、ぜひお試しください。
このレシピを教えてくれたのは……
藤井 恵さん
料理研究家・管理栄養士。身近な材料で発見がある、料理をする気持ちを盛り上げてくれるレシピにファンが多い。野菜やたんぱく質たっぷりでバランスのとれた提案は、健康面でも信頼が厚い。週末の長野暮らしや大好きな韓国料理のことをつづったブログ、Instagramも人気。YouTube公式チャンネル「藤井食堂」では簡単でおいしいレシピを発信中。
『料理研究家・藤井 恵 おいしくてからだが整う、傑作レシピ選』が絶賛発売中。
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