すでに暑い日もあって、紫外線が気になる時期。対策していないと、シミ、シワ、くすみといった肌の老化現象=紫外線による〈肌サビ〉が起きてしまうことも。紫外線対策の基本中の基本、日焼け止めを毎日塗ることはマストです!
ところで日焼け止め、ちゃんと塗れていますか?皮膚科医の小林智子先生によると、日焼け止めの使用量が少なく、紫外線カットの役割をはたせていない人も少なくないのだそう。正しい量と塗り方について、詳しく教えてもらいました。
日焼け止めはたっぷり、指2本分必要
夏はただでさえ皮脂や汗で日焼け止めが落ちやすいので、日焼け止めをたっぷり使うのが必須。紫外線をしっかりカットするには、指2本分、つけ根から指先までのるぐらいの量が必要です。

人差し指と中指にたっぷり日焼け止めを出したら、両ほお、額、あご、鼻に「5点置き」しましょう。その後、指をくるくる円を描くようにのばしていくと、肌にしっかり密着し、落ちにくくなります。また、紫外線は曇りの日や秋冬も降り注いでいるため、365日塗るのがマスト!
去年の日焼け止めは保存状態によって使用NG
夏に残った日焼け止めを翌年の夏にまた使うという人もいるのでは? 化粧品は一度開けると油分が酸化していきます。とくに高温多湿な環境の場合は劣化が激しく、肌トラブルの原因にも。日焼け止めは開封後半年ほどで使いきるのがベターです。
せっかく日焼け止めを使っているのに、うまく塗れていなくて肌がダメージを受けてしまうのはもったいない!正しい塗り方をマスターして、紫外線ダメージをしっかり防ぎましょう!
教えてくれたのは……小林智子先生
こばとも皮膚科院長。皮膚科専門医、医学博士、同志社大学アンチエイジングセンター研究員。長年にわたる肌の老化や糖化の研究で得た医学的知見をもとに、食事と皮膚の健康に関するレシピや情報を発信。YouTubeチャンネル「こばとも先生のスキンアカデミー」もわかりやすいと好評。