まさに今が旬の「大根」。そんな大根のおいしさを存分に楽しめる3品を詰め合わせた季節感あふれるお弁当を、栗原心平さんに教わりました。
心平さんいわく「冬に出番が増える野菜といえば大根。甘みとうまみが増すから、煮ても焼いても炒めても、そして生でもおいしく食べられるのがうれしい。冬の間は、まるごと一本手ごろな値段で手に入るから、晩ごはんだけでなく、お弁当にもフル活用して、存分に味わうのがおすすめだよ~。」とのこと。
●大根と豚肉のてりてり炒め弁当●
大根の甘みを引き出したしっかり味の炒めもの、さっぱり味のナムルに、ちょっと目新しいオムレツを組み合わせたお弁当。食べごたえ満点でおなかいっぱいに。
主菜『大根と豚肉のてりてり炒め』のレシピ
材料(1人分)
大根……2cm(約60g)
豚バラ肉(焼き肉用)……50g
しょうがのせん切り……1/2かけ分
鶏ガラスープの素(顆粒)……小さじ1/3
オイスターソース……小さじ1
塩
粗びき黒こしょう
砂糖
片栗粉
しょうゆ
酒
ごま油
作り方
(1)下ごしらえ大根は皮をむき、幅5㎜のいちょう切りにする。豚肉は幅1.5㎝に切り、塩ひとつまみ、粗びき黒こしょう適宜をふる。鶏ガラスープの素と、砂糖、片栗粉各小さじ1/4、オイスターソースと、しょうゆ、酒、水各小さじ1を混ぜ合わせる。
(2)フライパンで炒めるフライパンにごま油小さじ1を中火で熱し、大根を広げ入れる。焼き色がついたら上下を返し、豚肉、しょうがを加えて炒める。(1)で合わせた調味料を加え、表面に照りが出て、とろりとするまで炒め合わせる。
【ここがポイント】大根は早く火が通るように、薄いいちょう切りにして。片面を焼きつけてから炒めると、味がからみやすく、大根の甘みも引き立ちます。
ご飯『大根オムレツご飯』のレシピ
材料(1人分)
大根……2㎝弱(約50g)
卵……1個
温かいご飯……茶碗1杯分(約150g)
塩
粗びき黒こしょう
ごま油
作り方
(1)下ごしらえご飯はさます。大根は皮をむき、せん切りにしてボールに入れ、塩ひとつまみをまぶしてもみ込む。そのまま5分ほどおき、水けを絞る。別のボールに卵を割りほぐし、塩ひとつまみ、粗びき黒こしょう少々を混ぜる。
(2)フライパンでオムレツを焼く直径18㎝くらいのフライパンにごま油大さじ1/2を中火で熱し、大根を炒める。全体に焼き色がついたらごま油大さじ1/2を回し入れ、さらに卵液を流し入れてかるく混ぜる。丸く形を整えてふたをし、
1~2分焼く。弁当箱に詰めるときはご飯の上にオムレツをのせる。
【ここがポイント】大根は卵となじみがいいように、できるだけ細く切ることが大事。具は大根だけなのに、うまみも食感もしっかりあるオムレツをご飯にのせて。
副菜『大根としそのナムル風』のレシピ
材料(1人分)
大根……1cm(約30g)
青じその葉……2枚
レモン汁……小さじ1/2
塩
ごま油
作り方
(1)下ごしらえ大根は皮をむき、細切りにしてボールに入れ、塩ひとつまみをまぶして5分ほどおく。水けが出てきたら絞り、ボールに戻し入れる。青じそは軸を切り、横にせん切りにする。
(2)味をからめる大根のボールに青じそを入れ、レモン汁、ごま油小さじ1を加えてあえる。
【ここがポイント】塩をまぶすとしんなりするので、大根はせん切りよりはやや太めの細切りにして。レモンとしその香りがさわやかです。
大根の皮も捨てずにおいしく食べきり!
●大根の皮のしょうゆ漬けの作り方

大根の皮15gは1.5cm四方に切る。塩ひとつまみをまぶして5分おき、水けを絞る。ボールに入れ、しょうゆ小さじ1/2、すし酢小さじ1を加えて混ぜ、15分おいて味をなじませる。仕上げに削り節適宜をのせればでき上がり。
皮までおいしく食べきるためのアイディアも必見のだけうま弁当。旬の大根で、ぜひ作ってみてください。