2024.08.20
「精進料理をもっと気軽に」をモットーに活動している、料理僧の青江覚峰さん。レシピの開発だけでなく、精進料理の精神を伝える活動もしているそう。今回ご紹介する「なすの揚げびたし」にも精進ならではの意味があると言います。
「なすなどについている〈へた〉は別名〈台/うてな〉と呼ばれています。これは仏像の下にある台座〈蓮華座〉がへたをひっくり返したような形をしているから。へたを大切に扱い、最後までいただくのが精進料理の精神なんです」。
このような考え方が精進料理のベースにあるので、野菜はできるだけ丸ごと食べるように心がけているとか。そのため、ピーマンの種やわた、ブロッコリーの茎などを使うことが多いそう。
そんな精進ごはんの考え方を取り入れた、なすを丸ごといただくレシピをご紹介。
ぜひへたもしっかり味わってみてくださいね!
なす……4個
〈漬け汁〉
だし汁(昆布)……360ml
しょうゆ……大さじ4
みりん……120ml
揚げ油
(1)なすはへたの先の枯れたような部分を2~3㎜切り、へたは残す。皮目に縦に4~5本切り目を入れる。
(2)鍋に漬け汁の材料を入れて火にかけ、煮立つ直前に弱火にする。
(3)揚げ油を中温(170〜180℃)に熱し、なすを入れる。3~4分でしんなりとしてきたら取り出し、(2)に入れて5分ほど煮る。
(4)大きな鍋かボールに氷水を入れて(3)を鍋ごと冷やす。粗熱が取れたら冷蔵庫に入れ、1日おく。
(5)長さを半分に切って器に盛る。
調理/青江覚峰 撮影/長尾明子(minokamo)スタイリング/さくらいしょうこ 文/編集部井上
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