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漫画家・山本さほ「本当においしいお取り寄せのサイトは、阿部寛さんのHP風」【連載開始記念インタビュー】

2024.05.29

山本さほさんインタビュー

幼なじみの岡崎さんとの思い出を描いた漫画『岡崎に捧ぐ』が人気の漫画家・山本さほさん。
じつは週2ペースでお取り寄せグルメを楽しむお取り寄せマスターなのだとか。

ある日、「本当に美味しいお取り寄せグルメを何点か知っているので、誰かどこかに書かせて」とつぶやいたところオレンジページのアカウントから、即座にコメントが……。

そんなこんなでめでたく5月31日(金)から、新連載「くいしんぼう漫画家 山本さほの『お取り寄せ最強手札』」がスタートすることに!

これを記念して、山本さほさんにお取り寄せとの出会い、口コミにだまされた過去、運命のお取り寄せの見分け方などを語ってもらいました。

後編
漫画家・山本さほ「えびフライ詐欺を告発したら、とあるEBI組織からDMが……」【連載開始記念インタビュー後編】

〈白めしおかず隠ぺい大作戦〉で6つ上の兄に対抗した幼少期


――連載タイトルで「くいしんぼう漫画家」と称されていますが……。


はい。間違いなく、くいしんぼうです。昔から、まわりが「おなかいっぱい~」とか言ってるときでも、まだ全然いけたり。昨年結婚したのですが、家でも夫(小説家・小川哲さん)より私のほうが食べます。夫は私にダイエットしてほしいらしく、ご飯をよそうときに私の分だけ少なくしてくるんですが、私はご飯のあとにこっそりおつまみを食べてます (笑)。


――ほかにもくいしんぼうエピソードはありますか?
実家のごはんは大皿料理でおかずが出てきて、そこからおのおのとるスタイルだったのですが、そうすると6つ上の兄に先に食べつくされちゃうんです。私が小2のとき、兄は中2ですからね。さすがにそのスピードには追いつけなくて。

そこで編み出したのが、ご飯の下におかずを隠す作戦。ご飯茶碗はみんなそれぞれ持ってるじゃないですか。だから、兄がテレビに気をとられているうちに、こっそり大皿のおかずを茶碗にとって、ご飯の下に埋めちゃうんです。そして食べたいときに掘り返す。われながら食い意地張ってました。

阿部寛系お取り寄せサイトは当たりの可能性大

――山本さんがお取り寄せにハマったきっかけを教えてください。

 漫画家になる前は、百貨店の中のアパレルショップで働いていたんですが、仕事上がりに物産展を見るのが楽しくて。帰り道にスーパーやコンビニでおいしそうなものを買って帰るのもいい息抜きだったんですけど、漫画家になったら基本ずっと家にいるじゃないですか。それでお取り寄せしてみたら、向こうからおいしいものが次々やってきて、楽しくなっちゃって。

本格的にハマったのはコロナ禍で外食に行けなくなってから。雑誌でもお取り寄せ特集を盛んにやるようになって、今では週1~2のペースで頼んでいます。


――でもお取り寄せって玉石混淆ですよね。おいしいお取り寄せを見分けるコツは?

X(Twitter)の情報には何度もだまされました。「こんなにおいしいラーメン食べたことない!」とか流れてくると「え、ほんとに⁉」って食いついちゃう。でも、スーパーで売ってる袋麺となんにも変わらない(笑)。逆に、有名人がおすすめしているものは本当においしいことが多いんです。

とくに注目しているのが鳥羽シェフ(レストラン「sio」料理人の鳥羽周作さん)。彼がおすすめしているものは本当においしい。やっぱり料理人だからまずいものを紹介するわけにはいかない。


シェフとかラーメン評論家とか、肩書を背負って顔と名前を出している人がすすめているものはアタリ率が高いですよ。

あとは、通販サイトの仕様がやたら凝ってるやつは要注意です。「今、○○人の人がカートに入れました」とか出てくるのとか。あれってホントなんですかね……? 初期はしょっちゅうわなにかかってました。

おいしいところのサイトって阿部寛さんのホームページ(初期のインターネットを思わせるような作りで有名)くらいシンプルなのが多い。商品写真も、お店の人が撮ったんだろうなっていう、パッケージが反射でテカっちゃってるようなのがいいですね。

そして、当たり前なんですが、「入荷半年待ち」みたいな入手困難なものは軒並みおいしい。
あれってリピーターが多いんだと思います。私も一回食べておいしくなかったら、次は注文しませんもん。「おいしいものは手に入りにくい」は真理です。

山本さほさんが太鼓判。宇都宮と浜松をも制した餃子とは……!?

――お取り寄せで推しの地域はありますか?

 北海道一択です。
この連載でも紹介するんですけど、以前、全国の名物餃子が集まる餃子フェアをやっていて、友達と食べ比べしたことがあったんです。
宇都宮や浜松といった〈餃子どころ〉のものと比べても、北海道のとある餃子がいちばんおいしかった。中の具の玉ねぎがすっごいジューシーで。あれはぜひ食べてほしい!
食べ比べしたという餃子の数々
食べ比べしたという餃子の数々
まだまだある餃子たち
まだまだある餃子たち
この中から連載に登場する餃子は一体……!?
このなかから連載に登場する餃子はいったい……!?
アパレル社員時代に休憩時間に物産展で各地のソフトクリームを買って食べてたんですけど、日本全国いろんなソフトクリーム食べたなかでも、やっぱり北海道のジャージー牛乳のソフトクリームが圧勝でした。北海道最強説!


――お取り寄せしたものはどう楽しむんですか?

私が取り寄せるのはえびフライや餃子、ホルモンといったおかず系が多くて、ふだんの食卓に出して夫と食べています。

お取り寄せ品が頻繁に登場するさほさんちの食卓
お取り寄せ品が頻繁に登場するさほさんちの食卓
あと、「これはうまい!」という当たりを引き当てると、みんなに教えたくなって、家族や親戚や、岡崎さんたち友人に送ったり、「今、割引クーポン配信されたから、これで買って!」と布教したりします。

夫の大学時代の友達に舌が肥えている美食家がいるんですけど、彼にすすめて「これはおいしい」と高評価を受けると「よっしゃあ!」ってなる。そういうのもお取り寄せの醍醐味だと思います。

 
――今回、Xでのつぶやきからお取り寄せ連載が実現したわけですが、オレンジページから話があったときはどう思いましたか。



岡崎さんが毎日私のXを監視しているんですが(笑)、オレぺさんからお仕事打診のコメントが入ったときは、すぐ連絡がきました。「オレンジページと仕事するの⁉ 私、大好きなんだよ!」って。料理ページを眺めているのが楽しいらしいです。


――え、あの岡崎さんが!? うれしいです。

岡崎さんの期待も背負ってるんで、頑張ります!


後半では、お取り寄せ失敗談や送料無料のわな、最近おいしかったお取り寄せについて語っていただきます

乞うご期待!

後編
漫画家・山本さほ「えびフライ詐欺を告発したら、とあるEBI組織からDMが……」【連載開始記念インタビュー後編】



山本さほ(やまもと・さほ)
漫画家。岩手県盛岡市生まれ。会社員をしながらnoteに掲載した、幼馴染の岡崎さんとの思い出を描いた漫画『岡崎に捧ぐ』(のちに小学館で単行本化)が話題となり、漫画家デビュー。『きょうも厄日です』(文藝春秋)『てつおとよしえ』(新潮社)など著書多数。2024年5月よりオレンジページnetにて、『くいしんぼう漫画家山本さほの「お取り寄せ最強手札」』がスタート。

写真/本人提供(商品写真) オレンジページnet編集部(インタビュー風景) 文/清 繭子

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