料理のうまみが増し、コクを引き出してくれる発酵調味料「塩麹」。お肉を漬け込むだけで柔らかく、ジューシーに仕上がる便利アイテムです。
ただ、買ったものの「いつも同じ使い方をしてしまう」、「何に使えばいいのか」、「使い切るのが大変！」など、余ってしまい困っている方も多いのでは？
そんな方にぴったりの塩麹を使ったアイディアを人気料理研究家の堤人美さんに教えてもらいました。いつもの料理が塩麹を使うだけで格段においしくなりますよ。
『余った塩麹の使い方アイディア４』
（1）炒めものの味つけに
シンプルな炒めものも、塩麹で味つけすればぐっと深い味わいに！ 肉200gに対し、塩麹大さじ１強（約25g）が目安です。肉をねぎや、にんにく、しょうがなどの香味野菜とともに炒めたら、塩麹を加えて。酒少々で風味を加えても。
（2）タルタルソースに
塩麹をタルタルソースに加えるのもおすすめ！ ゆで卵を粗くつぶし、粗いみじん切りにした玉ねぎ、マヨネーズとともに混ぜればOK。フライはもちろん、蒸し野菜や生野菜に添えるだけで、気のきいた一品に。マヨネーズ大さじ２に塩麹大さじ1/2（約10ｇ）が目安。
（3）卵料理がふわふわに
塩麹は、卵料理と相性抜群！ たんぱく質を分解するので、堅くならずにふんわり仕上がります。スクランブルドエッグなら、溶き卵２個分に対し、塩麹大さじ1/2（約10ｇ）を目安に。好みで牛乳、こしょうを加えて混ぜ、バターで炒めて。卵焼きに加えるのも◎。
（4）ドレッシングに
塩麹と酢各大さじ１、オリーブオイル大さじ２、こしょう適宜を混ぜれば、野菜のうまみをダイレクトに味わえる塩麹ドレッシングの完成。キャロットラぺはもちろん、コールスローやグリーンサラダでも。
塩麹とは？
塩麹は米麹、塩、水だけで作られた発酵調味料。
塩麹のここがすごい！（1）肉や卵のでんぷんやたんぱく質を分解することでうまみやコクが増し、ふっくら＆柔らかくなる。
（2）ほどよい塩けと麹特有のうまみ＆甘みがあり、少ない調味料で味が決まる！
（3）麹菌の酵素が消化吸収をサポートして代謝がアップし、腸内環境を改善
教えてくれたのは……堤 人美さん
出版社勤務、料理研究家のアシスタントを経て独立。素材の持ち味を生かした、作りやすくておいしく、おしゃれなレシピにファンが多い。書籍、雑誌、広告などで幅広く活躍中。『気軽にできて、とびきりおいしい！ グラタン・ドリア』（Gakken）など著書多数。
スーパーなどで手軽に手に入るようになった塩麹。商品によって塩加減がまちまちなのと、塩味のあるしょうゆなどの調味料をプラスする場合は少し減らして加えるなど、好みに合わせて量は調節してください。塩麹の力で料理の幅を広げ、体の中からきれいになりましょう。
（
『オレンジページ』2024年3月2日号より）
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