これも、一点ずつ職人さんの手作業。鍋の底側から、順に溶接していきます。つける場所が少しでもずれたり、まっすぐにつかないと製品にならないので、初めて見る私たちはドキドキ。鍋を返して、今度は上側を溶接。「これで製造工程はほぼ終わりかぁ」とひと息ついていたら、藤田社長から、「2階に、表面の耐熱シリコン塗装した試作品がありますよ」と声がかかったので、ハナコさんと移動。工場の2階は自社製品が並ぶショールームになっていて、お買い物も楽しめます。藤田金属はYouTubeやインスタグラムなどでも情報発信を行っていて、海外からのお客様もいらっしゃるとか。写真の右下には昨年販売の「ふたつき鉄製ミニ揚げ鍋・18cm」も♪ こちらでも販売しています。藤田社長(写真左)と、営業・開発・広報担当の栗田直樹さんと歓談しつつ、ひと休み。「この小ささでも、ちゃんと揚げバットにもなるつくりがいいなぁ」と仕上がりに大満足のハナコさん。底はフラットで、小さいながらも安定感があります。第一弾同様、IH調理も可能です!鍋、揚げ網、ふたの3点セットがスムーズに収まるかどうかも重要。もちろんきれいにスタッキングでき、出しっぱなしでも美しいデザインが完成しました。片手の持ち手につける木は、いくつかの見本の中から「ウォールナット」を選び、つけたものを初めて見て感激~♪ ハナコさんからもOKいただきました!最後にアドバイスとして、「木に油が飛ぶとしみになるので、使い始める前に食用オイルを少しふくませたペーパータオルや乾いた布で拭くといい」と教えてもらいました。この作業でこっくりとしたよい色合いになり、油しみが目立たなくなるとのこと。これは必ず、取扱説明書に入れねば!!再び1階の工場へ移動し、藤田一家の皆様へお礼を。左から次男の信二郎さん、会長でお父様の俊介さん、三男の幸三郎さん、社長で長男の盛一郎さん。いつも親切にご対応くださり、感謝しております。そして、いつも素敵なユニフォームで作業する社員の皆さま。ありがとうございました!!次回の開発ストーリーもお楽しみに!(つづく)
profileツレヅレハナコさん旅と酒をこよなく愛する文筆家・料理研究家。雑誌や書籍、WEB、料理講座などで活躍中。週に2~3度は家で揚げものをするほどの揚げものLOVERで、初心者でも失敗しない揚げ方に定評がある。著書に『ツレヅレハナコの揚げもの天国』(PHP研究所)、『まいにち酒ごはん日記』(幻冬舎)など。