前回のブログで、理想の揚げ鍋に「ミニサイズ」が加わったことをお知らせしましたが、今回からは完成までの道のりをご紹介。監修は、料理上手な文筆家のツレヅレハナコさん、製造メーカーは藤田金属株式会社と、再びタッグを組みました。今回も、第一弾同様に、金型から製作する完全オリジナル。高額な製作費がかかるので、よくよく検討しなくてはなりません。まずは、第一弾の「理想の揚げ鍋(ふたつき鉄製揚げ鍋・18cm)」よりもコンパクトに、そして印象が大きく変わる片手タイプはどうだろうと相談。「口径は15cmくらい?」「いや、もっと小さくていいかも」「でもあまり小さすぎると、食材を入れにくいし揚げにくいよね……最小でも口径13cmかな」と、ハナコさんと話し合い、お互いのイメージをすり合わせるため、紙製の立体模型も作ってみました。藤田金属に希望を伝え、デザインデータを作ってもらい、少しずつイメージをかためていきます。口径が小さいぶん、第一弾よりも高さは低くしたほうがよいかと思いましたが、「口径13cmでも、高さは、第一弾と同じほうが使いやすいはず。より少ない揚げ油で深さが出せますから」という藤田金属からのアドバイスで再び調整。取っ手の長さや、第一弾と同様にふたをつけること、左右両方から注げるように口をつけることなどが決まり、少しずつ精度があがっていく立体模型。底のカーブや、油はね防止のカーブの角度なども再現しつつ、みんなのイメージがだんだんかたまっていきました。 ふたの模型も作ってみました。ふたの取っ手は1つにして、鍋の取っ手と同じ幅にすると収まりがいいみたい。うん、なかなかよいのでは!? 自画自賛しつつも、これで本当にいいのか、まだ不安はぬぐえない……。次回以降の開発ストーリーをお楽しみに!(続く)
profileツレヅレハナコさん旅と酒をこよなく愛する文筆家・料理研究家。雑誌や書籍、WEB、料理講座などで活躍中。週に2~3度は家で揚げものをするほどの揚げものLOVERで、初心者でも失敗しない揚げ方に定評がある。著書に『ツレヅレハナコの揚げもの天国』(PHP研究所)、『まいにち酒ごはん日記』(幻冬舎)など。