
【揚げものタブー】 in ドイツ

先の全く見えぬ昨今とあり
財布の紐は今までに増して固くなる一方。
クマ夫の旧友と10年ぶりに再会を果たした。
招かれた家は、手入れの行き届いた
インテリア雑誌に出てきそうなセンスの良さ。
コレまた素敵なテラスで乾杯。?
アニスとフェンネルがサーモンの味を
一層引き出していた
「グラブラックス」=Graved Lachsは
全部食べ切ってしまいたいほど美味。
桃と胡瓜、ヤギのチーズのサラダ。
旧友が焼いたパン、子牛フィレのステーキ。
つい、食べ過ぎてしまいました。
付け合わせに出てきたフライドポテト!
コレにも感激。
サックサクのカリッカリ。?
見るとテラスのグリルの横には揚げ機。
フライドポテトというと、家の備え付け
オーブンの天板に冷凍を並べて焼くのが定番。
時間がかかる上、焦げているかと思えば
ベタッとしていたり。揚げたものとは別物。
それでも、そういうものだとして
どの家庭でも食べられている。
ドイツの家庭で揚げ物をする家は殆ど無い。
揚げ物を家でしようなど、考えも及ばない。
何故なら?
油の臭いが家中に充満するからである。
油が飛び散って、キッチンがベタベタするのも
ドイツ人には許し難いのだ。
脂っこいものが好きなクセして
クマ夫にも何度文句を言われたことか。
まだ臭うだの、3日は文句を垂れる。
カツとコロッケは、フライパンに
少しばかり油を敷いて揚げ焼き程度。
天ぷら、エビフライ、長男の好きな
ファラフェルも年に1度程度しか
作ることが出来なかった。
カロリーが高いんだから、、、
何年も何年も、そう言い聞かせ続けた。
しかし、短時間でカラッと上がった
このフライドポテトの美味しさに糸が切れた。
そこらの店で食べる、フライドポテトだって
冷凍ポテトを揚げただけ。
インフラで、かなり値上がりしている。
油だって古いはず。
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翌日の買い出し先で
揚げ機を見つけた私達。
言葉は不要‼️
クマ夫
『美味しく食べたいよね、ヤッパリ』
わたし
『ウチなら、この大きさだね』
目で言葉を交わし、黙って箱をカートへ入れた。
ルンルン気分(死語)で家に戻った。
そして子供達以上に揚げ機を見て喜んだ
近所の仲良しの友達。?❤️?
楽しみがまたひとつ増えて嬉しい。
「グラブラックス」=Graved Lachs
コチラは次回にまた改めてっ。?