秋の味覚でほっこり食卓【いもくりかぼちゃ】
季節の変わり目があいまいな近ごろ。今年も秋の訪れをしっかりと感じられずに10月を迎えてしまいました。暦と体感の差に戸惑いぎみではありますが、秋の味覚を使って、食卓で秋を感じてみるのもおすすめです。
ほっこり温かい食材が多い秋の味覚の代表【いもくりかぼちゃ】。なんだかリズムも良くてイイ感じ。今回は我が家の定番【いもくりかぼちゃ】をご紹介します。
おいもご飯
さつまいもと言ったら、
おいもご飯の我が家です。
簡単で美味しい。そしてたくさんお芋を食べられる。この時季は、さつまいもを頂くことも多く、なかなか消費しきれないこともしばしば。きちんと管理すれば長期保存もできますが、やはりどんどん美味しく食べていくのが一番です。おいもご飯は、それだけで食べても、おかずと合わせても食べやすい炊き込みご飯なので、秋にはたくさん炊きます。
作り方はとても簡単。
切ったさつまいもを一緒に炊くだけです。
①さつまいもを切り、水にさらしてアク抜きをします。(大きさはお好みで。写真は1.5cm角くらい)
②2合のお米(水の量は2合炊きに合わせます)に塩小さじ1を加えてさつまいもをのせます。
③炊飯して完成
これだけで美味しいおいもご飯の完成です。
さつまいもを潰さないように優しく混ぜるのもポイント。
ご飯にさつまいものでんぷんが溶けて、少しおこわのようなモチモチごはんになります。個人的には、2合のお米に対して少し多いかなと感じるくらいさつまいもを加えるのが好きです。
栗の渋皮煮
毎年作る、栗の渋皮煮。
渋皮煮をつくるための鬼皮むきは、力仕事なのに繊細さも必要な、なかなか困難な作業です。
それでも毎年一生懸命作るのは、とっても美味しいということと、家族が楽しみにしているから。待っていてくれる人がいるからこそ頑張れる渋皮煮作りです。
珈琲を淹れて、好きなラジオを聞きながら、もくもくと鬼皮を剥いていきます。
途中休憩をはさみつつも1キロ剥くのに、だいたい2時間ほどでしょうか。根気のいる作業ではありますが、コツを掴めば簡単です。渋皮を傷つけることなく剥けたときは、達成感に包まれます。
大変なのはこの皮剥きで、あとはアク抜きをして甘く煮るだけ。時間はかかりますが、手順は簡単です。
アク抜き①大き目の鍋に、たっぷりの湯を沸かして、重曹小さじ1と栗をいれて5分ほど煮てアク抜きをします。
②①の作業を3回ほど繰り返して、赤黒い煮汁が薄くなってきたら完了です。
アク抜きが終わった栗には、まだ繊維が残っているので、優しく洗い流します。大きな筋は、竹串などを使って取り除きます。
味付け・水 800ml
・砂糖 400g
・ラム酒(あれば)大さじ1
①鍋に綺麗になった栗と水、砂糖半量を入れて火にかけます。
②沸騰したら、残りの砂糖を加えてアクを取ります。
③落し蓋をして弱火で30分ほど煮たら、火を止めてそのまま休ませます。
④お好みでラム酒を加えて完成です
1日寝かせてからのほうが美味しいです。
かぼちゃのサラダ
かぼちゃって、美味しいですよね。
ほくほく、柔らかくて、甘くて。食卓に副菜としてかぼちゃが一品あると、なんだか嬉しくなります。近頃は、いろいろなかぼちゃが店頭で売られるようになりました。バターナッツかぼちゃもその一つ。皮が薄くて、ピーラーで剥ける調理が簡単なかぼちゃです。扱いやすい上に、味は濃厚で甘い。生でも食べられるバターナッツかぼちゃですが、我が家では、ポタージュにしたり、サラダにしたりして食べています。
・かぼちゃ 適量
・クリームチーズ かぼちゃの正味1/2
・はちみつ 適量
①皮を剥いたかぼちゃを、適当な大きさに切って蒸します。(レンジで加熱も可)
②柔らかくなったら、フォークなどで潰して冷まします。
③②のかぼちゃにクリームチーズを和えます。(混ぜすぎないのがポイント)
④お皿に盛って、はちみつを回しかけて完成。
サラダというより、デザートのような一品です。はちみつもお好きなだけかけてみてください。
バターナッツかぼちゃ以外でも作れます。
*秋の味覚と満腹の喜び*ついつい食べすぎてしまう秋の美味しいものたち。おいもご飯も、我が家は3合炊きのお鍋なので、2合で炊いていますが、本当はもっといっぱい炊きたいのです。寒くなってくると、食欲が増してくるうえに、ほんのり甘い食材が多くて困ります。(個人的に)
もうすぐ11月だというのに、まだまだ薄着で出歩けることに驚いています。不作な農産物が多いなか、直売所に並ぶ秋の味覚を見ると胸をなでおろす日々。季節の訪れと共に、旬のものを味わえることは特別なことなのだと、改めて考えさせられているこの頃。秋の味覚を食卓に並べられる幸せ、そして満腹の喜びを感じられたことに感謝しながら、もっともっと秋を満喫していきたいと思います。