【旬のレシピ】祖母から引き継いだ「おばあちゃんの甘酢梅」の作り方
みなさんおはようございます。
フリーランス管理栄養士の菱沼未央です。
最近、土日も含め忙しい日々で
文字通り目が回りそうです…。
毎年梅を漬けていますが
なんと…
今年は現時点でまだ漬けられておらず…!!
なんてこった…!!!!
みなさんは、梅を漬ける習慣がありますか?
どれくらいの方がこの時期に梅を漬けているのでしょう(アンケート機能があったら統計とってみたいですね。笑 オレンジページ読者は一般層より漬ける方が多い印象です)。
私は、梅の里生まれ+祖父母と同居していたため
梅仕事が初夏の恒例家族行事でした。
夕食後にダイニングテーブルに新聞紙を敷き詰め
家族全員で担当を割り振り
黙々と漬けていたのが今でも鮮明に思い出されます。
幼い頃は危なくない「割った梅の種を手で抜く仕事」
小学生くらいになったら「梅を割る仕事」
もっと大きくなったら梅の洗浄や干し、なり口とり、計量、容器の消毒とった仕事もするように。
遠い昔の記憶ではありますが
幼い自分も仕事を与えてもらえたのがうれしくて
台所が大好きになっていきました。
我が家にとって梅仕事は
家族のコミュニケーションであり
伝統の継承であり
「台所のルール」を覚えていく場でもありました。
そんなわけで
母になってからは息子と一緒に梅仕事をしています。
忍び寄る小さな手
我が家の味
我が家の定番は
- おばあちゃんの甘酢梅
- コクうま梅シロップ
- ほんのりスパイス梅シロップ
- スパイス梅ビネガー
- レスキュー梅ジャム
ほんのりスパイス梅シロップ
梅のなり年は
- 黄梅の甘露煮
- ちょっとスッキリ甘酢梅
- まる梅ビネガー
- 梅の種しょうゆ
- 梅の種めんつゆ
- 梅醤
黄梅の甘露煮
なども作ります。
👆これらは
BASEでレシピを販売しているので、もしよろしければぜひ!
レシピ紹介【おばあちゃんの甘酢梅】
さて今日は、私が一番好きな梅レシピ
祖母から引き継いだ【おばあちゃんの甘酢梅】をご紹介します。
なにはなくともまずはこれ!
おばあちゃんの甘酢梅〈材料〉4Lのびん1つ分
・青梅 2kg
・きび砂糖(花見糖) 1.5kg
・純米酢 1/2カップ(100g)
〈作り方〉
- 青梅は洗って水けをしっかりとふき取り、ざるなどに広げよく乾かす。
- 竹串やようじでへた(なり口)をとる。保存容器は熱湯消毒してしっかり乾燥させ、焼酎を染み込ませた布巾で内側をふく。
- 梅割り器等を使い梅に割れ目を入れ、ペティナイフで種を取り出す。
- 保存容器に梅と砂糖を交互に入れ、酢をまわし入れる。最後は砂糖で表面をおおい、冷暗所におく。
- 1日1回びんをふり、全体をなじませる。水がしっかりあがり、梅のえぐみが消えたら完成(温度などにもよるが通常2〜3週間)。
よく乾かす
なり口をとる
種を取り出す
梅と砂糖を交互に入れる
全体をなじませる
POINT
- 梅は大粒で硬く、傷のないものを使用
- 水けは厳禁なので、梅は漬ける前日に洗ってよくふき干しておく
- 割って作るため早く漬かり、カリカリの甘酸っぱい梅の実が楽しめる
- 梅シロップが完成したら梅の実とシロップを分け、実は保存容器に入れ冷蔵室で保存
- シロップは鍋で煮立ててあくをとり、5分ほど弱火で加熱し、熱湯消毒して乾燥させたびんに入れて冷蔵室で保存する(1年ほどもつ/さまざまな料理に使える)
- 花見糖の30%ほどを氷砂糖に置き換えるとややスッキリした甘さに
BEFORE
AFTER
今週も平日・土日ともに仕事と予定がフルフルなのですが
なんとかして梅仕事をしたいと思っています。
複数仕込めなくても
甘酢梅だけは漬けたいところ。
現代社会を生きていると
意識しないと旬や伝統、手仕事をおざなりしてしまいがち。
祖母から教えてもらった味を後世に遺していけるように
息子と一緒に梅仕事をする時間をつくるぞ~!!