あなたの不眠は腸のせい?腸活ドクターが教える『心と体を整える最新常識2026』
寒さや乾燥が続く季節は、体のバリア機能がゆらぎやすく、不調が表れやすい時期。そんな今こそ見直したいのが、体の土台を支える「腸」のコンディションです。
今回は、不眠・認知機能・更年期をキーワードに、2026年に知っておきたい〈腸活〉の最新トピックをピックアップ。腸活ドクター・髙畑宗明先生に、日々の暮らしに取り入れやすいヒントを、わかりやすく教えていただきました。
腸内環境の乱れが不眠の原因に!?

質のいい眠りのために大切なことは?
睡眠ホルモン「メラトニン」の原料となる神経伝達物質「セロトニン」は、その約9割が腸でつくられています。腸内環境が悪いとセロトニンの生成が阻害され、寝つきが悪くなったり、眠りが浅くなったりします。
朝食でセロトニンの材料となる「トリプトファン」をとり、太陽光を浴びて体内時計を整えることも重要。トリプトファンは卵、納豆、乳製品、豆腐、バナナ、キウィなどに多く含まれています。
腸内環境は認知機能にも影響!

和食をよく食べる人は認知症リスクが低い
物忘れ外来の受診者を対象にした研究で、認知症ではない人は認知症の人よりも「日本食スコア」(和食の特徴である魚・野菜・豆製品などの摂取量を点数化したもの)が高く、魚介類、きのこ、大豆を多く摂取していることがわかりました。
これらの食品を多くとることで、腸内で悪玉菌がつくる腐敗物質(「p-クレゾール」や「インドール」)が減少し、腸はもちろん脳の健康維持に役立つと考えられています。
更年期は腸の曲がり角?

女性ホルモンと 腸内環境の密接な関係
女性ホルモンの変動は、腸の調子に直結します。エストロゲン優位の卵胞期は腸が安定していますが、排卵後の黄体期はプロゲステロンの影響で便秘になりやすくなります。さらに更年期にはエストロゲンが急減し、腸内環境が乱れがちに。
対策のカギは、エストロゲンと似た働きをする「エクオール」。エクオールは大豆に含まれる「大豆イソフラボン」を腸内細菌が変換してつくられるため、エクオールをしっかりつくれる腸を育てることが重要です。
腸をいたわる習慣は、眠りや心の安定にもつながります。新しい知識を味方に、毎日の腸活を自分らしく取り入れてみましょう。
教えてくれたのは……髙畑宗明さん
岡山大学大学院にて博士号(農学)を取得。腸内細菌と腸内発酵学の研究者として国内外で論文を発表。腸活ドクターとして腸の健康に関する講演・食育セミナー、メディアへの寄稿など幅広く活躍中。著書に『「腸内酵素力」で、ボケもがんも寄りつかない』 (講談社)など。
監修/髙畑宗明 取材・原文/太田順子 イラスト/丹下京子 文/池田なるみ








