
【自律神経】を整えてプチ不調を改善!今すぐ実践できる『すごい呼吸』のやり方

※この記事は、山王病院呼吸器センター長・奥仲哲弥先生の監修を受けて作成したものです。
よく眠れない、肩こりがつらい、便秘に悩まされている……etc.こんなプチ不調にお悩みの人に朗報!
じつはこれらのお悩みを解消し、そのうえ「自律神経も整えてくれるセルフケア」があるんです。それが今回ご紹介する「すごい呼吸」。
基本は「鼻からゆっくり息を吐き、数秒おなかに力を入れて息を吐ききったら、自然に鼻から息を吸う」、たったこれだけ!
テレビのCM中、横断歩道の信号待ち、スーパーのレジ待ちなど、日常生活の内の1~2分でできるのも魅力。それでは早速、詳しいやり方をチェックしてみましょう。
–{これさえマスターすればOK! 「すごい呼吸」のやり方}–
●これさえマスターすればOK!『すごい呼吸』のやり方
(1)
足は肩幅程度に開き、両腕は体のわきに下ろして自然に立つ。耳、肩、ひざの横、くるぶしを結ぶ線が、床と90度になるように。このとき、背すじをぴんと伸ばし、胸をしっかり開くのがポイント。
(2)
鼻から「スッ」と1秒息を吸う。
※いきなり吐くのは意外にむずかしいので、少しだけ息を吸います。
(3)
口から「ヒューッ」と10秒かけて息を吐く。
※口から10秒かけて吐くことに慣れたら、鼻から「ヌーッ」と5秒かけて息を吐く。
(4)
口から「フウッ」と絞り出すようにさらに吐き、おなかを背中に引き寄せるイメージでギュッと1~2秒おなかに力を入れて、おなかを引っ込める。
※口から吐くことに慣れたら、鼻から「フンッ」と絞り出すように吐き、おなかを背中に引き寄せるイメージでギュッと1~2秒おなかに力を入れて、おなかを引っ込める。
(5)
自然に入ってくる空気を5~6秒かけて、ゆっくり鼻から吸う。
※3~5を1セットとして4~5セット行う。
深呼吸というと大きく吸って吐くイメージですが、「すごい呼吸」は吐いてから吸うのが基本! 息を吐ききってから、無意識に自然と入ってくるのが、自分にとって適切な空気の量。吐くことに意識を向けるだけで、いつもの呼吸が大きく変わります。まずは口で、できるようになったら鼻で行って。
道具も、お金も、場所も必要なしでできるのが、この呼吸のいいところ。
プチ不調にお悩みの人、ぜひ今日から実践してみて!
教えてくれたのは……
奥仲哲弥(おくなか てつや)先生
呼吸器外科医。医学博士。山王病院呼吸器センター長。専門的な知識をわかりやすく説明することに定評がある。『不調の9割は「呼吸」と「姿勢」でよくなる!』(あさ出版)など著書多数。
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監修/奥仲哲弥(山王病院呼吸器センター長) イラスト/ハラ アツシ 文/編集部・小栁