
夏疲れに。薬膳の知恵で癒やす『豚肉とかぼちゃの甘酢炒め』齋藤菜々子さんの人気レシピ

ようやく気温が下がってきたものの、疲れが抜けないと感じる人も少なくありません。薬膳では、夏に大量の汗をかくことで体のエネルギー〈気〉が消耗し、疲労や倦怠感を招くとされています。
そんなときに取り入れたいのが、〈気〉を補い体をいたわる食材を使った一品。今回は、日々の食卓においしく取り入れやすい『豚肉とかぼちゃの甘酢炒め』をご紹介します。
『豚肉とかぼちゃの甘酢炒め』の薬膳ポイント
「かぼちゃ」と「豚肉」は、どちらも〈気〉を補う働きがある食材。
かぼちゃは体を温める効果を持つ野菜でもあり、夏の間の冷房で冷えたかたにおすすめです。
『豚肉とかぼちゃの甘酢炒め』のレシピ

材料(2人分)
豚バラ薄切り肉……150g
かぼちゃ……1/6個(約200g)
赤パプリカ……1/2個(約80g)
〈A〉
酒……大さじ1
しょうゆ……大さじ1
酢……大さじ1
砂糖……小さじ2
サラダ油……大さじ1/2
作り方
(1) 材料の下ごしらえをする
かぼちゃはわたと種を取り、幅1cmの食べやすい大きさに切る。パプリカはへたと種を取り、3cm四方に切る。豚肉は幅4cmに切る。〈A〉は混ぜる。
(2)かぼちゃとパプリカを蒸し焼きにする
フライパンにかぼちゃを並べ入れてパプリカをのせ、水大さじ2を回し入れる。ふたをして中火にかけ、かぼちゃが柔らかくなるまで3分ほど蒸し焼きにする。
(3)豚肉を炒め、仕上げる
ふたを取ってかぼちゃとパプリカを端に寄せ、あいたところにサラダ油、豚肉を入れて、肉の色がほぼ変わるまで1~2分炒める。〈A〉を加えて混ぜ、とろみがつくまで炒める。
やさしい甘酸っぱさがかぼちゃの甘みを引き立て、ご飯がすすむ味わいです。
季節の変わり目は体調を崩しやすい時期。薬膳の知恵を日々の食事に少し取り入れて、心と体をいたわってみてはいかがでしょうか。

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料理/齋藤菜々子 撮影/佐々木美果 スタイリング/久保田朋子 文/池田なるみ